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令和の若者こそ聴いてほしい 80‘sジャパメタバンド10選
最近「Z世代」と呼ばれる10~20歳代の若者の間で『昭和がエモい』と昭和の雑貨やカルチャーにハマる人が増えているようです。
高度経済成長やバブル経済を生んだ激動の昭和。それは日本の音楽シーンにも多大な影響を与え、さまざまな音楽が発展していきました。
その中の一つ「ジャパニーズヘヴィーメタル」、通称「ジャパメタ」もまた昭和の時代に華々しい発展を遂げました。
ここからはジャパメタドラマー歴20年を超える筆者が推す80~90年代に活躍したジャパメタバンドをご紹介していきます。
なお、ジャパメタの魅力については「80’sジャパメタの魅力を語る 令和の若者よ、今こそ80’sジャパメタを聴け!」という記事でご紹介しています。
こちらも併せてお読みいただけるとさらにお楽しみいただけると思いますので、ぜひご一読ください。
≫80’sジャパメタの魅力を語る 令和の若者よ、今こそ80’sジャパメタを聴け!を読む≪
![](https://assets.st-note.com/img/1680652529355-oYHQIWQx7c.jpg)
LOUDNESS(ラウドネス)
![LOUDNESS](https://assets.st-note.com/img/1680652849026-THwn2tsl9I.jpg)
現在のジャパメタシーンを創った「ジャパメタの祖」と言っても過言ではないLOUDNESS。
1977年にデビューしたアイドルバンド「LAZY(レイジー)」のメンバーであった高崎晃氏と樋口宗孝氏が中心となり1981年に結成されました。
80年代中半に海外へ進出、日本人で初めてマディソン・スクエア・ガーデンのステージに立っています。
ギターの高崎晃氏はあらゆるギターリストの神的存在で様々なアーティストに影響を与えています。
またドラマーの樋口宗孝氏もメタルドラマーの憧れで、筆者も多大な影響を受けました。なお、樋口宗孝氏は2008年49歳の若さで逝去されています。
LOUDNESSは、過去に数々のメンバーチェンジを経ていますが現在は初期に近いメンバーで活動しています。
![LOUDNESS 高崎晃](https://assets.st-note.com/img/1680653614723-BZIqb6nf81.jpg)
chihirock☆star おすすめの楽曲「LOUDNESS」
IN THE MIRROR
CRAZY NIGHT
CRAZY DOCTOR
![](https://assets.st-note.com/img/1680653992756-x4vRbK1qCd.jpg)
BOW WOW 〈 VOW WOW 〉(バウワウ)
![BOWWOW VOWWOW](https://assets.st-note.com/img/1680654129383-YzMESXIeLF.jpg?width=1200)
1976年にメジャーデビュー。英語表記の犬の鳴き声“バウワウ”がバンド名の由来です。
当初は「BOW WOW」と頭文字を“B”にしていましたが、メンバー変更などに伴い「VOW WOW」と頭文字を“V”へ変更しています。現在は元の「BOW WOW」に戻しています。
海外の活動を見据え英語の歌詞にしたり楽曲も海外に寄せたりとジャパメタバンドの中でも一味違う雰囲気がありました。
1988年には英国でアルバムをリリース、英国のミュージシャン・ユニオン(音楽家の組合)に参加しています。
米国でのデビューも目指しますが、契約に至らず1990年に解散します。
1998年デビュー当時のメンバーが再集結し活動を再開。現在も存続はしているようですが、最近目立った活動はないようです。
chihirock☆star おすすめの楽曲「BOW WOW(VOW WOW)」
HELTER SKELTER
DON’T LEAVE ME NOW
SHOCK WAVES
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EARTH SHAKER(アースシェイカー)
![EARTHSHAKER](https://assets.st-note.com/img/1680654850615-LDrdFsTbyW.jpg?width=1200)
1978年結成、1983年メジャーデビュー。LOUDNESSと並び初期のジャパメタシーンの代表格的存在です。
LOUDNESSのゴリゴリ硬派系に対しEARTH SHAKERはメロディアスでドラマチックな楽曲とボーカル“MARCY”のキャラクターで、女性人気が高い印象でした。
テクニックで圧倒するより曲をしっかり聴かせるというバンドです。代表曲『MORE』はバンドを始めるにあたり最初にカバーする定番の曲です。
1994年に一度解散しましたが1999年に再結成。現在も活動中です。
chihirock☆star おすすめの楽曲「EATHSHAKER」
RADIO MAGIC
T-O-K-Y-O
DON‘T LOOK BACK
![](https://assets.st-note.com/img/1680655112330-rvyg5E4G8o.jpg)
聖飢魔Ⅱ(セイキマツ)
![聖飢魔Ⅱ](https://assets.st-note.com/img/1680655158197-0lb8d0H2qA.jpg?width=1200)
1982年早稲田大学フォークソングクラブで結成、1995年にメジャーデビューを果たします。『蝋人形の館』のヒットをきっかけにジャパメタを世に浸透させた立役者です。
デビューしたてのころLOUDNESS高崎晃氏から「イロモノは売れへんで」と言われショックを受けたという逸話もありますが、その後ジャパメタバンドで初めて「NHK紅白歌合戦」に出場するなど幅広く活躍しています。
ちなみに「X JAPAN」の登場でブームとなった「ヴィジュアル系バンド」、信者(聖飢魔Ⅱファン)の間では「元祖ヴィジュアル系は聖飢魔Ⅱだ」と言われています。
デビュー当初の予告どおり1999年「地球征服完了」を宣言し解散。2005年に地球デビュー20周年を記念して再集結。その後は約5年ごとに再集結しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1680655356585-XjTR2jn63l.jpg?width=1200)
chihirock☆star おすすめの楽曲「聖飢魔Ⅱ」
蝋人形の館
THE END OF CENTURY
EL. DORADO
![](https://assets.st-note.com/img/1680655465607-SnYEt4Pdc8.jpg)
ANTHEM(アンセム)
![ANTHEM](https://assets.st-note.com/img/1680655534478-Tg9sanryc3.jpg)
1981年ベーシストの柴田直人氏を中心に結成、1985年にメジャーデビュー。
硬派でストレートな正統派のヘヴィーメタルバンドです。メロディアスな歌メロにメッセージ性の高い歌詞、そこへ高度なプレイテクニックが相まってカッコいいことこの上ないです。
比較的メンバーチェンジの激しいバンドですがそれぞれが個性派揃い。
ボーカルだった坂本英三氏は脱退後「練馬マッチョマン」や「アニメタル」などで活躍されています。
ANTHEMは現在も精力的に活動しており、YouTubeの公式チャンネルもあります。
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chihirock☆star おすすめの楽曲「ANTHEM」
WILD ANTHEM
WARNING ACTION
GYPSY WAYS
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SHOW-YA(ショーヤ)
![SHOW-YA](https://assets.st-note.com/img/1680655922095-uZ47UB9dV2.jpg?width=1200)
1985年メジャーデビュー、レディースバンドの先駆け的存在です。
女性のロックバンドが一般的でなかった当時、事務所の意向によりアイドル路線でデビューしました。
しかし本人たちはハードロック志向であり、そういった活動するもなかなか結果が出ませんでした。
その後プロデューサーを変更するなど試行錯誤する中で、7枚目のアルバム『Outer limits』やシングルの『限界LOVERS』、『私は嵐』がヒット。
それを機にレディースメタルバンドとしてのポジションを確立します。
1987年からは「NAONのYAON」という女性アーティスト限定の音楽フェスを毎年主催。現在に至るまでジャンルを問わず女性アーティストの姉さん的存在としても活躍されています。
chihirock☆star おすすめの楽曲「SHOW-YA」
私は嵐
水の中の逃亡者
FAIRY
![](https://assets.st-note.com/img/1680656409655-16gIVQmDrs.jpg)
E・Z・O(イー・ズィー・オー)〈 FLAT BACKER(フラットバッカー) 〉
1982年北海道札幌市で前身となる「FLAT BACKER」を結成。1985年メジャーデビューします。
活動拠点を海外に求め渡米します。直後に所属事務所を移籍しバンド名を「E・Z・O」へと改名します。
このバンド名は、彼らの出身地北海道の旧呼称「蝦夷(えぞ)」に由来しています。
渡米後は現地のレコード会社と契約、当時アメリカで巻き起こっていた“忍者ブーム”にあやかり「忍者メタル」として売り出します。
「FLATBACKER」時代はハードコアやパンクの要素も取り入れていましたが、「E・Z・O」になってからは英語の歌詞で重厚感のあるパワーメタルに路線変更しています。
1990年「E・Z・O」は解散、現在活動はしていません。
chihirock☆star おすすめの楽曲「E・Z・O(FLATBACKER)」
House Of 1,000 Pleasures (E・Z・O)
HARD BLOW(FLATBACKER)
追放(FLATBACKER)
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筋肉少女帯(キンニクショウジョタイ)
![筋肉少女帯](https://assets.st-note.com/img/1680657107900-CWBdrhP2kN.jpg)
1984年インディーズでデビュー、1988年にメジャーデビューを果たします。
インディーズのころから独特な世界観で注目を集めていましたが、どちらかというと“キワモノ”扱いされていました。
一般的に知られた楽曲も『これでいいのだ』や『元祖高木ブー伝説』などのため、変な歌をうたっている人たちというイメージになりがちですが、実際はかなりの実力派バンドです。
メンバーの入れ替えやソロ活動、所属事務所の破綻・移籍など紆余曲折あり1999年に活動凍結を宣言しました。
メンバー間は一時絶縁に近い状態となりましたが、徐々に関係は修復され2006年末に行われたライブで復活します。
2018年にはメジャーデビュー30周年を迎え、現在も活動中です。
![](https://assets.st-note.com/img/1680657218214-DnbYhcnAqd.jpg)
chihirock☆star おすすめの楽曲「筋肉少女帯」
これでいいのだ
イワンのばか
詩人オウムの世界
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TERRA ROSA(テラ ローザ)
![TERRAROSA](https://assets.st-note.com/img/1680657359076-CbTz1XZue6.jpg?width=1200)
1982年ボーカルの赤尾和重氏とシンセサイザーの岡垣正志氏が中心となって大阪府で結成。
1987年インディーズデビュー、1989年にメジャーデビューしています。
様式美メタルのパイオニア的存在です。
ヘヴィーなサウンドに厚みのあるオルガンサウンドが重なり厳かな雰囲気を醸し出します。
そこへ赤尾和重氏の女性でありながら男性を凌ぐほどのパワフルボイスが相まって他のバンドにはない独特のサウンドが生み出されます。
赤尾氏と岡垣氏以外のメンバーはなかなか定着しませんでしたが、後に「DEAD END」でギターとして活躍した故・足立祐二氏なども加入していた時期がありました。
TERRA ROSAは1992年に解散、その後1999年に一度再結成しています。
現在活動はしていません。
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chihirock☆star おすすめの楽曲「TERRA ROSA」
Friday’s Free Fair
Vision Of The Lake Bottom
Carry It Out
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X JAPAN(エックス ジャパン)
![X JAPAN](https://assets.st-note.com/img/1680657883700-p0QaSohD2Q.jpg?width=1200)
もはや説明不要の日本を代表するジャパメタバンドです。
1982年当時高校生だったYOSHIKI氏とTOSHI氏が中心となり千葉県館山市で結成されました。
「X JAPAN」の登場で「ヴィジュアル系バンド」というジャンルが生まれました。楽曲もヘヴィーなものからシンフォニックなものまでバラエティーに富み、それまでのジャパメタバンドとは一線を画す構成でした。
パワフルで情熱的なステージやシンフォニックで美しいバラードなど、そのドラマチックな演出に誰もが熱狂しました。
1992年には世界進出。その際、それまで「X(エックス)」と名乗っていたバンド名を米国に同名のバンドがあることがわかり「X JAPAN」に改名しています。
1997年に一度解散、2007年に再集結し活動を再開しています。
ギターを担当していたHIDE氏とベースを担当していたTAIJI(沢田大司)氏は逝去されています。
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chihirock☆star おすすめの楽曲「X JAPAN」
X
ENDLESS RAIN
BLUE BLOOD
![](https://assets.st-note.com/img/1680658176289-1MSUIivwJU.jpg)
ジャパメタバンド FOR EVER!
ここまで、筆者の推し80’sジャパメタバンドを独断と偏見によりご紹介してきました。どのバンドも個性豊かでかっこいいバンドばかりです。
この他にもまだまだご紹介しきれなかったジャパメタバンドは無数に存在します。これを機にご自身でもお気に入りのバンドを探してみてください。
これ以外にもジャパメタバンドの魅力をお伝えしている「80’sジャパメタの魅力を語る 令和の若者よ、今こそ80’sジャパメタを聴け!」という記事もあります。
こちらも併せてお読みいただけるとさらにお楽しみいただけると思いますので、ぜひご一読ください。
≫80’sジャパメタの魅力を語る 令和の若者よ、今こそ80’sジャパメタを聴け!を読む≪
ジャパメタに魅了された皆さんが今後また新たな道を切り開き、さらに進化したジャパメタが誕生することを楽しみにしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
chihirock☆star
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