何の準備だ、でも、多分それでいい

019/11/02 00:57自室にて。けっこうあくびも出ながら。
バス停で気が付く。化粧ポーチを忘れた。口紅と、脂とり紙と、鏡がない。
どうしよう。買いたくない。頭の中ぐるぐる。三列タイプのバスて通路が狭く、隣の女性が足を組むから邪魔でしょうがない。
おにぎりも食べられず鞄を抱えてじっとする。
無事にホームタウンへ着。口紅と脂とりは買わなきゃ、とS通りのSへ。
いいのがなくてN川のFまで歩く。
ピンクのティントグロスを買い、信号待ちで母に電話。家に帰ってきたところだけどこれから出てくるって。フットワークの軽い人だなあ。
Fでおでんをつまみ、帰宅。
今回から両親の声の録音を始めた。何の準備をしてるんだ自分。
いつか、自分を救うんじゃないかと思って。自室でのんびり。今回もここに無事、帰り着くことができてうれしい。

両親との会話を録音することにした。その人の声を二度と聞くことができないのが辛いときがある、もう亡くなってしまった人が数人いるから。

2019/11/02 22:54
朝九時、T美容室。M店長にカットしてもらう。
大人さっぱりの髪型が一番しっくりきます。
徒歩にてY浜、Mがいたからよかった。Mのおばちゃんもいて楽しそうにしてた。二時間ほど話をさせてもらい駅のAへ。口紅と毛抜き。
N商店で昼ご飯を買い、Hへ。
最近の見え方のことを相談すると、検査をしてくれて、近視は良くなり遠視が始まり、そして私ってかくれ斜視なんだってびっくり。
ピントがあうまでに時間がかかるようになったのも、遠近感つかめないのもそれが原因なんだと。新しくしてめがねを作ることにした。
焼肉Kへ。ちょっと飽きた。洗顔と洗濯をすませ自室にひきとる。

文字を書くとき紙にペンを置いてピントが合うまで時間がかかるようになったので地元のめがね屋さんへ行ってみた。夕飯に行った焼肉店で、両親との会話を録音。ひとつを長くすると色々大変そうなので五分おきくらいに区切って作る。

2019/11/03 12:08
三日目の朝です。
母の試合出発には起きられずすみません・・・
スープを一杯飲んだもののとてもおなかが空いたのでしゅうまいとご飯ともう一杯のスープをトレイに乗せて部屋へ。おいしかった。
境目がなくなりつつある。ここにいても浮き立つことはなく、あちらでの安心感にも問題なくなってきた。それはいいこと。アッコにおまかせを見つつ、いつ起きあがったらいいのかわからず困る。
いつまでのあの頃のままでいられないのだ、と時々、人生から声がかかる。
あれから二十年、自分のどこに何が乗ったんだろう。
あのときの私と何が違ってここまで来たのだろう。
自分の何を、今でも失わずにいられているんだろう。

ここにいても浮き立つことがないと言っている。あちらでの安心感に問題なくなってると。そう思えない日もたくさんあるけど、この日の自分はそう思えていたことで、まいっか。いつまでもあの頃のままいられない、っていつのことなんだろう、と疑問に思う。

この時に録音した両親の音声ファイルは、聴き直してタイトル付けしなきゃと思いつつまだできていない。今の自分がきいて、どう思うか怖いから。涙なんか出ちゃったらどうしようって。

いつの日か、これを聴いて、あーーーーよかった。って嬉しいんだか悲しいんだかわからない号泣を、できれば妹としてみたい。


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