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この町で続ける理由 2

今日の写真は、吉田写真館・製作所主催のイベント「カラフルタイム」の時のものです。
ライブをしてくれているのは友人のバンド、the worthlessです。

昨日の続きです。

なぜ、この過疎の町で自営業の写真館を続けるのか。


吉田写真館のお客様は、町内、近隣の市町村、郡山市、いわき市、白河市、その近隣の市町村、、、だいたい60km圏内くらいからいらしてくださっています。

ありがたいことです、本当に。

いつも遠いところ来てくださるお客様には、遠くて申し訳ないな、、という気持ちもあるし、「遠いから行けない」という声を耳にすることもあります。

それでも、申し訳ないけど、古殿町で続ける理由。

「古殿町が好きだから」だけじゃない、理由。

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それは、このど田舎の町で、跡取り自営業の父親と移住して来た母親と娘2人の4人家族が(実際はじいちゃんばあちゃんもいるので6人家族ですが)

ちゃんとお客様に喜んでもらいながら、豊かに暮らせるお金を稼いで

信頼できる大好きな友人たちもいて

2人の娘が大人になって社会に送り出すまで、幸せに暮らす。

ということを、成し遂げてみたいからです。

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そして、そんな私たちの暮らしや生き方を見て

これから「田舎で暮らしてみたいな」とほんのり思ってる人や

田舎の家業を継ぐかどうか迷ってる人に

「こんな(古殿町みたいな)ど田舎でもちゃんと幸せに生きていけるなら

自分の地元でも、自分の住みたい町でも、大丈夫かもしれない」

と思ってもらえたらいいな。

古殿町じゃなくても、福島じゃなくても、鳥取でも、山梨でも、岐阜でも秋田でも山形でも北海道でも九州でも四国でもどこでもいいから、

過疎を食い止める1人に届いてくれたらいいな。

と思っています。

それが、私のささやかで壮大な願いです。

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もちろん、どこで暮らしていくのもそれなりに努力だったり工夫だったりなんだりは必要なので、「あなたもど田舎でも絶対幸せに暮らせるよ!」とは言えないし、責任はもてないのですが

頑張って、ど田舎で楽しく幸せに暮らしてくれる人が増えたらいいな。

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効率よく田舎を活性化できるのは、頭のいい人や並外れたセンスのある人、バリバリ仕事ができる人やお金を持ってる人なんだと思います。

なにかこう、施設を作ったり、オフィスを作ったり。

横文字の新しい制度を作ってみたり。

でも、そうゆう人は「どうせそうゆう人しか成功できないでしょ」と思われてしまう危険もあると思います。

その点、私たち夫婦は頭もよくないし、商売上手かというとそうでもないし、かなり不器用。

そんな私たちだからこそ、「自分にもできるかも!」と、誰かに思ってもらえるんじゃないかな。


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首都圏に人口が密集して、地方の田舎の町の人口がどんどん減っているいまの日本の状態って、人間で言ったらとっても末端冷え性だと思うのです。

血の行き届かなくなった体の端っこの方は、ほっておいたら壊死してしまう。

私は、末端冷え性でかじかんだ指の先に、息を吹きかけて温めるようなことがしたいのです。


と、長々書いてみましたが、うまくかけた自信がありません。

伝わったかな。どうかな。

でもとりあえず、これが今日の精一杯です。

Photo by tomokazu yoshida



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