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育休6・7か月目~離乳食 はじめました~

(※時差投稿により数カ月前のお話です)

次男は生後5カ月が経過。

ただ横になっている状態から
寝返りやズリ這いも少しできるようになり
周囲の人やモノに興味を示すことが増えてきた。

特に一番身近な存在のお兄ちゃんが大好きなようで。

弟「あなた立派なお鼻してますね」

興味深いのは兄弟でも性格が全然違うこと。

兄は、誰に似たのか究極のビビり。
例えばプールに遊びにいっても、水が怖くて常に眉間にシワを寄せたまま。
2歳半になってもくるぶしくらいの水位でパシャパシャ遊ぶことしかできない。
何を隠そうパパも水につかるだけで動悸がする。(←あんたの遺伝や)

対して、弟は何事にも動じないタイプ。
プールに入るとニッコニコ。手足をバタバタさせ、喜びを全身で表現。
兄が0歳のときにビビッてくぐることができなかった遊具のトンネルも
弟はあっさりクリアした。

左:兄「むり~」 右:弟「よゆ~」


兄弟でこうも違うのか!と。
日々、その違いを発見しては夫婦で楽しんでいる。


2年前の悪夢


次男の首や腰が安定してきたことで離乳食を始めることになった。

ああ、いよいよかー。始まってしまう…。
実は、離乳食は育休が始まる前から恐れていたタスクの一つだ。

長男が0歳のころ。
離乳食を担当してくれていた妻は
「あああぁぁーーもおおおぉぉっーーーー!!!!」
と毎日のように発狂していた。

食べ物を口元に運んでもボロボロこぼれるのは当たり前。
集中力が続かなくなってくるとスプーンを手で振り払ったり、
椅子から落ちるんじゃないかという勢いで身をよじらせる。
言葉が発せられないので全身を使って「イ!ヤ!だ!」を表現してくる。

さらに食べカスが顔やテーブル、床に散らばり尽くすだけではない。
手にとったお粥やパンを粘土のようにこねて、
べとべと後頭部に塗りたくることさえあった。

THE カオス

当人は嬉しそうにしているけど赤ん坊だから怒るに怒れない。

「はぁ…しんど」

一仕事終えると妻はグッタリだ。
無理もない。
栄養バランスは問題ないか、
喉につまらないように細かくしなきゃと、
試行錯誤しながら時間をかけて作ったのに食べてくれないわけで。
身体的にも精神的にもしんどかっただろう。

当時、私は主体的に参加せず申し訳ない気持ちがあった。
今回は、育休をとっている自分が中心となって
次男の離乳食を進めてみようと腹をくくったのだった。

ファーストバイト


1月某日。

万が一、アレルギー反応などがあったときに病院へかけ込めるよう
正月休みが明けるのを待ち、平日の日中を選んだ。

離乳食のガイドブックを頼りに
とりあえず「10倍がゆ」なるものを作ってみた。

これでもかとたっぷりのお湯で米を茹でる
すり鉢でひたすら潰し
ペースト状になったら完成

ほっ。これならポンコツのぽんちゃん(ポンコツのあまり妻とその家族からそう呼ばれている私)でも簡単だ!

ただ、小さな小さなスプーン一口分のおかゆを作るのに30分もかかった。
調べてみると炊飯器で作る方法もあるのか。
次回からはそうしようと心に決める。

やけどをしないように充分、冷まし、
私の腕の中にだらんと身体を預けているだけの次男の口に
そーーーっとお粥を運んでみた。

ぱくっ。「上手だね~~~~~~」と激甘な声が漏れる。

ちっちゃなお口をもごもごしている。
かわいい。
あっ。飲み込んだ。
食べた。
あっさり食べた。
えっ、ほんとにはじめてなの?
っていうくらい。

はじめての離乳食はこれにて終了。

ほんの数秒のできごとだが、
息子にとって最初の一歩に立ち会えたことが感慨深く
成長を遂げた姿がより一層、愛おしく思えた。

よくがんばったね。

キャパオーバー


ガイドブックのご指南どおりに
1週目は少しずつお粥の量を増やし、
2週目からは野菜、3週目からは豆腐や魚などのタンパク質を足して
レパートリーを増やしていくことになった。

はじめのうちは
未知との遭遇に驚く次男の表情を眺めているだけで新鮮だった。

次男「(なんだこれー!)」パパ「カボチャだよ~」

きゃわい〜〜〜。
きゃわいすぎて離乳食を食べる我が子を食べちゃいたい気持ちに何度も狩られた。

しかし、2か月目になると品数や量がどんどん増えていく。
1日2食のいわゆる2回食へと突入し、
テーブルに主食+主菜+副菜が並ぶ。

労力も2倍に


調理するのも大変だし、食べさせるにも時間がかかる。
何十回、何百回も口と皿とを往復しているうちに、
食べ終わる頃には1時間くらい経っている。

加えて、私は離乳食以外の調理も担当。
並行して私と妻と長男の食事も作らなければならない。
カレーライスや麻婆豆腐の日などは
大人用の辛口と子供用の甘口を分けて作っている。
次男の離乳食も足すと、一度に3種類も食事を用意するのだ。

あまりの忙しなさから、
ついに「俺の出番!」とばかりにポンコツくんが顔を出す。

落下防止ガードがついていないイスに次男を座らせてしまい、
ママから「そっちじゃないーーーー!!」と大目玉を食らったり(なんとか落ちずに済んだ)、
長男の食べているカレーを次男の口に放り込みかけてギリギリ踏みとどまったり…。

やばい。身体が2つ欲しい…。
こんな感覚になったのは育休生活スタート後、はじめてだ。

そしてなによりストレスなのは、
子供たちの食事を優先すると自分の食事が楽しめないこと。

私は食べることが大好きだ。生きがいの一つである。
ちょっと嫌なことがあっても美味しいものさえ食べられれば
「なんだったっけー」とニワトリ並みの脳みそになれるタイプの人間。
育休生活中においても食事は一日で最大の楽しみだった。

なのに!口にする頃にはみそ汁は冷え冷え。
焼いた肉はカッチカチ。
大好きなラーメンなどの麺類なんて伸びきっちゃって、
常にやわやわの伊勢うどん状態(伊勢うどんは大好きです)。
子供のいる時間帯は自然と食卓から麺類が消えていった。

まだ次男はゆっくりだけど着実に食べ進めてくれるからいい。
これで全然食べてくれなくなったり、後頭部にご飯をつけはじめたりしたら
完全に心が折れてしまうだろう…。

偉大なるママ


妻が発狂していた意味がようやくわかってきた気がする。
そして世の母親たちは、こうして自分の食事の時間をも子どものために尽くしてきたんだろうなと今回、初めて気づくことができた。

「子供は放っておいても勝手に育つから」なんて言葉を男性側から聞くことがあるが、そんなわけがない。今なら断言できる。
「食べる」という生きるための基本を、手取り足取り時間をかけて教えてくれる母親の存在(これまでは女性が中心だった)があったからこそ、我々は大きく立派に育っていったのだ。

にも関わらず、他の家事にも通じるが、当たり前のものとして誰からも褒めらないし報酬がもらえるわけでもない。

なかなか骨の折れる“仕事”だ。


長男の離乳食を完遂してくれた妻の偉大さを実感しつつ、
妻の助言やSNSの情報をもとに時短テクを導入することにした。

フリージング(冷凍保存)である。

にんじんさん

茹でるなどして火を通した食材を小さく擦りつぶし
キューブ型の製氷器に一食分ずついれて冷凍するだけ。

空き時間に大量のストックを作っておき、
あとは食べる前に電子レンジで解凍して
お粥なら少し冷ましてそのままあげてもよし、
魚と野菜を混ぜ少し調理を加えておかずを作るもよし。

すると、なんということでしょう。
劇的に準備がラクになったではあーりませんか!


また、生協の配達サービスを利用するか本格的に検討を始めた。

これまでママ友界隈に離乳食をすべて手作りしていると話すと
「ええええーーーー!」と驚きをもって利用を進められてきた。
なんなら「紹介割引が使えるから始めるならおしえてね」と
ちゃっかりご相伴にあずかろうとする優秀なママまで存在する。

安心安全な食材(これ大事!!!)が
食べやすい状態で送られてくるからとっても楽チンなんだとか。

食卓を楽しく彩りのある空間にするためにも
積極的にアウトソーシングしてもいいのかな。
ひとまず無料キャンペーンを利用して、
導入するか夫婦で考えることになった。


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