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スタジオ卒業—お客様が来てくれるようになるまで

ピラティスの資格コースを卒業して間も無く契約させていただき、毎週のようにレッスンをさせていただいたスタジオが、今日最後のレッスンとなりました。素敵な会員様ばかりだったので、名残惜しい気持ちでスタジオを後にしました。スタジオで学んだこと、感じたことを書いておきます。

新米インストラクターの壁

新米ピラティスインストラクターとして、スタジオに所属する難しさの一つとして、募集要項に「条件: 指導歴2年以上」的な記載があること。果たして新米はどこで経験を積めば良いのかしら・・・と、資格取得して間も無くのころ気になるスタジオの募集を見ては思っていました。

今日卒業したスタジオへは、未経験な旨記載した上で面接に行き「本当にレッスンできる?」と聞かれたことを覚えています(笑)。できますと、自信満々だった私を即採用してくださいました。

お客様が増えなかったレッスン開始直後

「資格コース卒業しました→良い感じにグループレッスンできます。」とはならないのが現実。このスタジオでは、会員さんの望むレッスンになっていないと、あからさまにきてくれる人が増えないんです。今日のレッスンクローズになるのでは・・・?と思いながらスタジオに向かったことも多々ありました。

どんなレッスンだと人気が出るのか

どんなレッスンだと人気が出るのか。どうすると、リピートしてくれるのか。悩んだ私は、人気のインストラクターさんのレッスンに行き、勉強させていただいたりもしました。

このスタジオは、ピラティスとヨガスタジオ。ゆったり形のヨガも多いのでピラティスのクラスにはある程度の"強度"を求めているようでした。そして、次々にムーブメントをこなしていく"フローピラティス"が好まれているのかな?と感じました。どちらも自分のレッスンに欠けていた要素でした。

自分がやりたいレッスンは?

人気が出なかったころにやっていたレッスンは、確かに強度が低く、ムーブメントを解説しながらフロー感が少ない内容になっていました。でもそうしていたのは、しっかり理解して動いていただきたい。体の感覚を上げていきたいと思ったから。無闇に強度を上げるのではなくしっかりと体感覚を上げ、身体を使いこなせるようになってから動いて欲しい。

この気持ちは大切にしたい。そこで、前半はプレ動作で感覚入力や強張っている筋肉を解していくことなどにフォーカス。身体の正しい使い方を練習した上で後半にフローピラティスで強度を上げていきました。

すると、どんどんリピートしてくださる方が増え、レッスンが満員になることも増えていきました。私のレッスンは必ず毎週参加する。という方も!

自分のスタイルを作れた場所

指導のマニュアルがないスタジオだからこそ、自分のやりたいように研究しながらレッスンを組み立てられた場所でした。また、コロナの前には、お一人お一人にしっかり触れながら感覚入力。触れて導くスタイルもこのスタジオで身についたように思います。

指導者として学んでいくにあたって、自分自身で考えて創造していくことの大切さ。誰かの真似は簡単だけど、自分なりのフォルターを通して伝えたり、進化させたり、組み立て直してみたり。これはこれからも続けていきたいこと。

スタジオ、会員の皆様感謝の気持ちでいっぱいです。

千尋



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