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ギャップイヤー体験記vol.5 〜ハノイ・ダナン🇻🇳編〜

大学卒業から就職までの半年間(2023年4~9月)のギャップイヤー体験記。

今回は、6月18日~26日のベトナム編。


6/18 ベトナム上陸

カンボジアのシェムリアップから、ベトナムのハノイに到着した。
カンボジアではずっと平野にいたから、空港から見えたベトナムの山々になんとなく安心感を覚えた。
市街地までのバスに乗れるかがチャレンジだったけど、なぜかVietJetのバスに乗って無事ホステルに到着。

ハノイは、都会だった。
というか、シェムリアップって田舎町だったのか。

6/19 計画立て

ベトナムでやりたいと思ってたのは、寝台列車に乗ることと、ベトナムコーヒーを味わうこと。それ以外無計画でベトナムまで来てしまったので、この日はベトナムでやりたいことをひたすら考えた。

世界を観る視点を増やすには、どうすれば?
どうしたらもっと世界を味わえる?
どうしたら私のわくわくに出逢える?

普通の観光地だけじゃなくてもっとおもしろいすごし方をしたい!!と血が騒いでいた。

ベトナムで最初にラムサール条約に登録された広大な湿地・干潟を見つけた。行く方法を必死に調べた。手当たり次第国立公園のHPとかツアー会社に英語でメッセージを送りつけてみた。ひとつのツアー会社から返事が返ってきた。いろいろ見積もってもらったけど、1泊2日で約5万円、日帰りかつ最低限のコンテンツでも約3万円。
そのお金をかける価値があるという自信はなかった。

だんだん、旅の何が楽しかったのかわからなくなってきた。
私って、一体何をしにここまで来たんだっけ??
その日の日記には、”つまらない・こわい・できないの3拍子だ”なんて書いてある。

なんてことをぐるぐるしながらも、
とりあえず翌日のニンビン行きのツアーを予約し、2日後の夜行列車でダナンに移動することにした。

ちなみに、昼頃からおさまらなかった腹痛のおかげで、ほぼ外出はできなかった。

とはいえ、ベトナムの代表的なコーヒーチェーン「Highlands Coffee」の練乳入りアイスコーヒーを飲んでみたり、ビンヤンという惣菜を選ぶ形式のローカル食堂にチャレンジしてみたり、ハノイ料理のブンチャー食べてみて好みじゃないことがわかったりと、私にとってはまあまあな冒険だった。

ビンヤンで食べたご飯

6/20 ニンビンツアー

この日は、ハノイから車で2時間ほどの距離にあるニンビンという地域に行く1日ツアーに参加した。

ツアーでは、
・古都ホアルー
・世界複合遺産チャンアン
・ムア洞窟
をまわった。

チャンアン
ムア洞窟

アンコールワットもそうだったけど、いろんな国の人と一緒に案内してもらうのは楽しい。
なんとなーく雑談して、なんとなーく仲良くなって、最後のお別れのときにはちょっと寂しくなるような。

あとは、英語ってすごい!!
というのを改めて実感をもって感じた。
お互い全く違う言語で育ってきても、英語という共通の暗号でコミュニケーションがとれてる感じ。
私英語が得意なわけではないけど、それでも簡単な言葉のキャッチボールで情報のやりとりをできていたことが、とても嬉しかった。

途中でガイドさんとおしゃべりできたのも大きかった。
ガイドさん(English NameはTom)はハノイの人なのだけど、話してみたら私と同じ23歳だということがわかった。ガイドとして働き始めて3年だという。純粋に、すごいと思った。Tomは、英語が完璧な訳ではない。それでも、堂々と解説・案内をしていて、問題なくコミュニケーションもとれている。ツアー客への気遣いがすばらしかった。
私自身、今後観光業で働く中でインバウンドの方と接する可能性が高いこともあって、とても刺激を受けた。

6/21 体調不良①

前日の帰り道から、やや喉が痛かった。
怪しいな気をつけようと思ってたら、案の定起床とともに感じる身体のだるさ。
動けないほどではなかったので、午前中はカフェでゆったりすごした。

午後は、体調が悪化してきたためずっとホステルのベッドですごした。
熱はそんなに上がらなかったが、嘔吐が続くまあまあなしんどさだった。

6/22 体調不良②

身体がだるいことに変わりはないが、吐き気がやや収まってきた。

ハノイにはやたらとサークルKがあって、本当に助かった。
サークルKでポカリとおにぎりをゲットし、なんとか食いつなぐ。

吐き気を伴う系の体調不良のときは、何も飲み食いできなくなって脱水になり、病院で点滴を打つ、というのがいつもの私の流れ。
でも「海外で病院しかも点滴とか絶対に避けたい!!生きるぞ!!!」という思いから、初めて自ら水分と栄養を摂取しようと動けた。
人間やればできるもんだな。

この日の夜乗る予定だった夜行列車は、ネット上ではチケットがキャンセルできず、電話もつながらず。駅までの徒歩15分を歩く元気もなく。約7000円のチケットを捨てることとなった。

海外旅向いてないな。体調崩すし、体調良くてもやりたいことわからなくなるし。国内で何かおもしろそうなプロジェクトに参加したほうが、このギャップイヤー楽しくすごせるんじゃないか。
そんなことを寝ながら考えていた。

6/23 体調不良③

身体のだるさが若干落ち着いてきた。
ドミトリーだとどうしても気が休まらなくて、少し動けそうだったので個室のあるホテルに移動することにした。

ホステルのチェックアウトから次のホテルのチェックインまで3時間あり、体調悪いなか外で時間をつぶさなきゃいけないのがしんどかった。

そしてせっかく2500円も払ってホテルにしたのに、チェックインしてみればベッドにはアリが歩いてるわシャワーヘッドがカビに覆われてるわで割とショックだった。口コミ結構良かったはずなんだけどなあ、、でももう洗濯しないと服がなくなりそうだったから、気合いで洗濯まで頑張った。よく頑張った私。

6/24 移動

26日にダナン→バンコクの飛行機をとっていたので、それまでにダナンに移動する必要があった。それか、そのチケットを捨ててハノイ→バンコクの飛行機をとるか。

まだ体調は万全ではないが、飛行機での移動ぐらいならいけそう。
ということで、24日夕方のハノイ→ダナンの飛行機が最善だと判断し、午前のうちにチケットをとった。

その後、とりあえず追加で現金が必要だったから、ATMでキャッシングしようとしたら、なぜか引き出せず。クレカの上限額に達していたことが発覚した。クレカの上限とか今まで気にしたことがなくて、全く気づいてなかった。よく見てみたら、5月に払ったワクチン代やら夏の飛行機のチケット代やらがまだ引き落とされてなくて、6月分がちゃんと上限に達していた。
一瞬パニックになったが、念のためと父親が持たせてくれた父親のクレカでどうにか事なきを得た。

で、空港に到着すると、今度は飛行機のチケット代が支払えてなかったことが発覚した。クレカが上限額いってたからね。ちょっと考えてみればすぐわかる話だ。完全にただのミス。

でも体調のせいでずっと乗りたかった夜行列車を諦めたことが心残りだった私は、「これは夜行列車に乗るチャンスなのでは!?」という衝動に身をまかせタクシーで市街地に引き返すことに。

無事駅で当日のチケットを買うことができて、念願の夜行列車に乗ることに成功した。

トラブル続きでメンタルやられたし、でもひとまず一晩路頭に迷うようなことは回避できて安心したし、念願の夜行列車に乗れることになって感激しつつ、でも体調は不安だし、感情が飽和して駅のベンチでひたすらに号泣した。

6/25 ダナン

夜行列車は、とにかく最高だった。
まず、なぜだかやや豪華な部屋だった。
そして最初の13時間程4人部屋に私ひとりだった。
念願の夜行列車に乗れてることが嬉しくて、また泣いた。
車窓から見える景色って、どうしてこんなにも心躍るのだろう。
石灰岩の地形が見えたり、畑、沼、町、森、川、ラグーン、海、、
控えめに言って最高だった。

トイレの便座が常にびしょぬれだったり、
冷房効き過ぎて寒かったり、
車内販売的なのはお菓子と飲み物しか見つけられなくて手元にあった菓子パンだけで3食乗り切ったり、
ドアにロックかけてるのに何度か車掌さんに開けられて「え!?」てなったり、
途中から来た同部屋の人たちがうるさかったり、
それなりのトラブルはもちろんあったけども。

そして13時すぎ、定刻より1時間遅れぐらいでダナンに到着。
ダナンは、ハノイの旧市街地と比べるととても歩きやすい穏やかな町だった。

ベトナム中部発祥らしいソルティコーヒーが意外とおいしくて驚きの味だった。

6/26 バンコクへ

この日は早朝に起きて、朝日を見るためにホステルから徒歩40分のところにあるミーケビーチに向かった。

ビーチに着くと、朝5時にも関わらず、現地住民観光客問わずたくさんの人がいた。

朝焼けの変化を眺めながら、ぼーっとしてすごした。
どこにいても日の出と日の入りはよく見るから、ようやく旅という私の日常に戻ってきたような感覚になった。

朝ご飯は、帰り道にあったBakeryでピザパンみたいなのと肉まんみたいなのを買って川沿いで食べた。
この時に食べた肉まんが、ベトナムのご飯で初めて「おいしい!」と思えた食べ物だった。

空港についてからは、最後にベトナムコーヒーを飲んで時間をつぶそうと思ってた。ブラックで飲んでみたかったからブラックを頼んだ。そしたら本気で吐き気がしてくるほどのまずさで、ばか高かったのにほぼ飲めなかった。そうか、練乳入りコーヒーとかなんか変な味するな~って思ってたのは、練乳入れてるからじゃなくて、コーヒーそのものの香りが独特だったからなのか、だからアレンジして飲むのが一般的なのか、と身をもって知りましたとさ。

以上、ハノイ・ダナン編でした。
この期間が一番ひとり旅っぽかったかもしれない。

日々何が起きてたかを書いてくとそれだけで結構な分量になるので、感じたこと・考えたことはあとでまとめて別の記事に書こうかな。

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