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PFAS水汚染の調査を!

みなさん、おはこんばんちは。
政治団体「グリーンな国分寺」の鈴木ちひろです。
花粉症がしんどい季節ですね。
私世代は、小学校ぐらいからクラスの大半が花粉症だった気がします。
戦後の日本の環境政策の失敗(杉ばっかり植えすぎ!)なのだから、なんとかしてほしいところです。

今日の内容は発がん性物質である「PFAS(ピーファス)」です。

PFASって知ってますか?

5000種類以上ある「有機フッ素化合物」の総称がPFASです。熱に強く、水や油をはじく性質があるため、焦げつきづらいフライパンやレインコートの材料として便利に利用されてきました。

「フォーエバーケミカル」とも呼ばれ、自然界や体内で分解されにくく、一度生成されると蓄積されやすい特徴があります。

実はこのPFAS、国分寺市の地下水に高濃度で含まれており、長年(水道水に含まれていた)地下水を飲んできた国分寺市民に高いPFAS血中濃度が検出されました。どうしてでしょうか。

結論から言うと、「原因不明」だそうです。
多摩地域にある横田基地で使っている(いた)泡消化剤に含まれるPFASが、土壌と地下水を汚染し、地下水を水道水として使っていた国分寺などの周辺自治体に影響が及んだ可能性が高いと言われています。
しかし、「日米地位協定」があるため米軍基地への調査は難しいということで、「原因不明」状態が続いています。


市民団体による検査が公表され、血中濃度がアメリカの指標を超えた国分寺市民は93%、ドイツの指標を超えた国分寺市民は29%というショックな結果でした。
長年、「国分寺の水道水は地下水を使っているから美味しい」と言われてきましたが、健康被害を招くPFAS水汚染の実情に対して、市民の不安が広がっています。「国分寺ショック」とまで呼ばれているとか。

ちなみに、アメリカでは早くも基地関連施設によるPFAS汚染がわかり、対策が取られています。アメリカのマクドナルドは2025年までに全ての包装・容器から全てのPFASを全廃すると発表しています。

PFAS緊急講演会を実施しました

お鷹の道や、水資源が豊富な国分寺に魅力を感じて移住を決めた私は、このニュースを知って、背筋が凍るような不安に襲われました。
そこで、職場であるカフェスローで、PFAS水汚染の緊急講演会を行いました。


今回のイベントでは、朝日新聞の調査報道としてPFAS水汚染を追求してきた、『消された水汚染』著者の諸永裕司さんをお迎えしました。
カフェスローにも縁がある諸永さんの話を聞きに、会場にはたくさんの市民の方々が集まりました。

ジャーナリストの諸永裕司さん

水汚染の徹底調査と情報提供を!

土壌や地下水が汚染されていると言うことは、少なからず農作物への影響も考えられるということ。
PFASは、母体を通して胎児に悪影響を及ぼすこと。実際にPFAS汚染の地域では、早産や低体重で生まれてくる赤ちゃんの割合が高いこと。
活性炭に汚染物質をやや除去する効果があるので、浄水器は使った方がいいこと。
フッ素加工が施されたフライパンは、なるべく使わない方がいいこと。

私たち市民の不安に、一つひとつ丁寧に答えていただきました。


欧米では、PFASの規制について、日本よりはるかに厳しい基準をもうけようとしています。日本では、飲用水の目標値(規制の必要なし)が1ℓあたりPFOSとPFOAの合計で50ngですが、アメリカではPFOS・PFOAそれぞれ4ngを規制値とすることが検討されています。

アメリカのPFAS新基準値。
EUでは、PFAS使用禁止が検討中。


PFASについて、調査が進まない行政の現状に、国分寺市民として強く不安を感じています。


国分寺が誇る「こくベジ」への影響はどうなのか。
浄水器を使用しても、PFASを100%除去できるわけではないので、水道水の使用は控え、ミネラルウォーターを買うべきなのか。
市民としてどんなアクションができるのか。
私も悩みながらも調査を続けているところです。

市は都や国と連携し、井戸水・水道水・地下水に加えて土壌の汚染実態を調べ、汚染源を特定するべきです。さらに市民の健康への影響をみるための血液検査を進め、その結果・情報を市民に提供すべきではないでしょうか。

いのちと健康を守るのは行政の責任です。
「健康不安に適切に対処」し、「住み続けたいと思えるまち国分寺」のために、市をはじめ、都や国の積極的な取り組みを求めたいと思います。

参考資料はこちら↓


国分寺駅で朝のニュース配布。
「PFASが心配」とたくさんの声を聞きました。

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