春ーーーーーー!
美しい旋律のセットリストも相まって、色々な角度と形で春を感じ、その不安定な美しさに心はすっかり惑わされました
夕焼け小焼けで日が暮れて〜
17時
いつもと変わらず時報が鳴りました
ふと空を見上げると
ずいぶん長くなった”まだ明るさを残す東の空”には
白い月がぼんやり綺麗で
180度振り向いた”夜へと向かう西の空”には
夕焼けがグラデーションを成しています
まるで
そのまま春へと続いていくかのようでした
もう何回もこの空を見上げているはずなのに
初めて出逢ったかのような初々しい春を待つこの空は
なんだかとても美しくて
心を切なくさせます
素敵な曲までもが聴こえてきました
レミオロメン”3月9日”
”3月の春がスキ”
それは、草花で言えば
膨れた”蕾”の頃であり
まだ残る肌寒さの中で
芽を吹くのにはまだ早いか?と
心待ちにしている
そして、その3月の香りを嗅ぐと
あの頃を思い出します
海援隊の”スタートライン”
中学3年生
冬休みを明けると
受験シーズンに一気に突入し
クラスの席もまばらだった
連日、試験が終わって戻ってきたクラスメートが
口々に安堵と、結果への不安と強がりを語る
そんな光景を横目に
特に将来の夢や目標もない私は
”なんとなく”高校受験を選択
周りに合わせた作り笑顔と
卑下した会話を繰り返した
とは言え、見栄だけはあったようで
できれば少し背伸びした高校への合格を望み
勉強も”それなり”に勤しむ
そんな頃
保育園時代からの幼馴染の男の子と帰り道で出くわした
スルーするかな?と思ったけど
私を見るなり、ぶっきらぼうにこう言った
「お前、高校受けるんだろ?俺は高校には行かない。受験頑張れよ」
ビックリした
「う、うん」
それくらいしか言えなかった
いや返し方が見つからなかった
後から私の母に聞いた話では
彼は両親が説得するも
「勉強はしたくない」と頑なに拒み
就職の道を選んだとか
当時15歳
相当な覚悟だったと思う
同じように育ち、同じ教育を受けてきた身近な人の、少し大人に近づいた姿は
蕾から出たばかりの柔らかくてまだふにゃふにゃした葉のように思えた…
桜がまだ芽吹く前の卒業式当日
たくさんの友達に囲まれた彼の姿が見えた
するとこちらを見て、目線が合い、ニコリと笑った
それ以上でもそれ以下でもない
ただ、彼の最後の学ラン姿は、学生と大人の狭間で見せた笑顔とともに、私の目に裏に残っている
レミオロメン”3月9日”
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海援隊”スタートライン”
3月の春
それは、一人じゃないということを知る季節でもあり
ひとりぼっちになる為のスタートラインでもある
3月の春は
別れに涙し、出逢いにほくそ笑み、再会に歓喜し、旅立ちに心馳せる
そんな刹那的に繰り広げられていく毎日に
気づくと色々なことが”リセット”されていくような
そんな幻想さえも感じさせるこの季節は
不思議な魅力を持っているように思います
毎年、心を右往左往させられて
結局人は、その不安定さに魅了されているのかも知れません
明日から3月
その不安定さに、心を惑わされながら
花咲くを待つ喜びを
分かち合えるのであれば それは幸せ
なのかも知れません
”不安定な春”
美しい...
皆様にも、美しい春の景色が訪れますように願って
本日は「春の歌をたくさーーーーん聴く。はぁ幸せ♡何が良いって、そのセットリスト。レストランのお食事のコースは、単品でも美味しいお料理を、あえて作っている人たちが意図的に、最も美味しく食べる為の順番で、運ばれてくるものだと思います。それと同じでライブやコンサートは、聴いている人へのメッセージや想いがセットリストにあると思っています。それと同じ。歌う順番、タイミング、もちろん選曲...全てはその人の感性や、センスに委ねられています。心を動かされるもされないって、歌そのものではなくてそこに見えない感性。結局何周回っても”歌が上手な人”がスキ♡」ってお話でした
学び:初めて、2曲を一つの文書の中に登場させてみました。チャレンジ。自分の世界観を確立したい。
おしまいー
chirhio
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