あいだ

とりとめのない話。日常での些細な出来事や気持ちなどを

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最近の記事

雑談。死を意識すること

先週、久しぶりに心が深海の底の方まで落ちてしまった。 大人になってからここまで落ち込むことはなかなか無かった。 人は本当に苦しい時、同じような体験をしたことのある人間にしか相談できないのだなぁと改めて思った。 共感や励ましなど、無用なのである。 一緒に、深海に居る時の気持ちを話せる相手が必要だった。 悩みは大体ひとつの物事だけではなく様々な事が絡み合って漆黒の重たい塊になっている。 ひとつずつ薄めていって、少しずつ淡い黒にしていくしかない。 その日の私は、その作業を

    • チョコレートの贈り物と感情の整理

      友人と話していて、ふと数年前のバレンタインデーのことを思い出した。 父に、GODIVAで選んだ、2粒か3粒ほどのチョコレートが可愛らしい小箱に入ったものを贈った。 殆ど行ったことがなかったが、とても高価で美味しい良質なチョコレートのお店だという認識はあって、自分へは買えないけれど、大切な人には贈ってみたい…私なら貰ったらすごく嬉しい…という一丁前の気持ちで、勇気を出して買った。 少し失礼な表現になるが、私は、父が値段や質が良いものに関心がなく鈍感であることを忘れていた。

      • たまごサンド

        たまごサンドが好きだ。 スーパーやコンビニでもつい選んでしまうし、コメダ珈琲へ行くと、大好きな海老カツバーガーとギリギリまで迷って二分の一の確率で食べている。(これは凄いことなのです) 優等生な美味しさ。親しみのある雰囲気も良い。 きっと同じクラスにいたら、誰とでも仲が良くて、話しかけやすくて、体育の2人組で困っている私にさり気なく声を掛けてくれるような優しい人なのだろうなぁ…なんて思う。 柔らかくて素朴なパン生地と、からしが控えめに効いているたまごとのバランス(ハー

        • 「春色」

          お昼の12時。いつもの整骨院にて。 少し遠くから「春色ですか」と声が聴こえた。 指圧を受けている最中で顔を伏せていたので、一瞬何のことか戸惑ったものの、どうやら私の指先を指して言われた言葉だった。 塗りたてでもない、特に色味が華やかで目立つわけでもない爪に……? 「綺麗だなぁと思って…」と続けられ、なんだかこそばゆい気持ちになる。 大切な友人が、誕生日のお祝いで私に選んでくれた春らしい淡い色。 "春色ですか" 聴き馴染みがないわけではないのに、その瞬間の私にとっ

        雑談。死を意識すること