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【病院見学】初めての病院見学

旅行に行ったり、病院見学に行ったりと何かと忙しくて久しぶりの投稿となってしまいました。

春休みに入る頃、大学の課外活動でお世話になっている先生と立ち話をしている時に小児心臓外科に興味がある、という話をしたらその先生が以前働いてらっしゃった兵庫県立こども病院を紹介してくださいました。

まだ3年生で、初めての病院見学ということで結構ビビってましたが、とても多くのことを学ぶことができたので、行って良かったと思っています。
お忙しい中、2日間も学生の僕に丁寧に説明をしてくださった小児心臓外科の皆さんには感謝しかありません。

僕の備忘録みたいな投稿ですが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

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1日目

小児心臓外科の朝はとても早かった。7:30からカンファがあるので7:20に来てくれとの事だった。

早速カンファの様子を見させて頂いた。次々とPICUやHCUに入院している患者の情報が提示されていき、専門用語だらけで正直何を言っているのか全くわからなかった。それなりに予習していったつもりだったがレベルが余りにも高過ぎて圧倒された。

小児心臓外科の領域はまだ治療方針が確立されておらず、施設間で治療が異なるため、議論が長引くことがよくあるらしい。疾患だけで判断するのではなく、患者の既往歴、状態、要望などを組み込んで考えていて教科書的な知識だけでは臨床の現場では物足りないのだと改めて感じた。

その後PICUに入院しているお子さんたちの疾患について説明を聞いたが、教科書で非常に稀な疾患という扱いをされている疾患ばかりで、実際の患者さんを見るのは非常に勉強になった。

ご家族の許可をいただいてお子さんの心臓の聴診をしたときは、誰が聞いても分かるような大きな雑音が聴こえた。今までシミュレーターでしか異常音を聞いたことがなかったし、友達の心音を聞いても正常なので、本当の患者さんではどう聞こえるのかいまいちピンと来ていなかったのでとても良い機会をいただけた。

その後手術があるとのことだったので、見学をさせていただいた。4時間の手術だったが、それでも普通の長さだという。多くの医療スタッフが連携を取って手術をサポートしており、普段からの関係性が大事だと感じた。

その日の夜は小児心臓外科の先生に夜ご飯に連れて行ってくださった。1対1の食事だったのでガチガチに緊張していたが、先生の医師としての考え方や僕の将来のことについてのお話しを聞くことができてとても濃い時間となった。

2日目

この日も7:30からのカンファに参加させていただいた。前日とは異なる症例が提示されているにも関わらず、先生方は状態をしっかり把握していた。1日目はずっと先生方について回っていたが、患者さんについて調べる様子はなかったのに、いつこんなに情報を得ているのか疑問に思ったが、カルテを見ればすぐにわかるらしい…

この日の手術は8時間と予定されており、流石に8時間も手術見学させるのは申し訳ないから、と言うことで別の小児心臓外科の先生について回って、手術の重要なポイントになったら見学しに行く、という流れだった。

回診ではお子さんのご家族に治療方針を説明したり、疑問点に答えたりする先生の姿が見ることができてとても勉強になった。分かりやすい言葉を使って、丁寧に説明しており、自分も将来こうなれたらな、と思った。

CTを撮りに行く、と言うことでついていったが、そもそもCT撮影に医師がついて行くなんてことあるのか、と思った。自分も何回かCTを撮ったことはあるが、大抵医師から、じゃあCT室行って撮ってきて、と指示されるだけでその医師がついてくることはない。
実際にお子さんのCT撮影の様子を見てわかったが、成人と違い子供は撮影時にじっとしてくれることがないので、麻酔で眠らせたり、成人の倍以上時間がかかっている印象だった。
どんな検査も大人と比べて子供は時間がかかるから、大変だから検査するかどうかの判断も珍重にしなければいけない、とおっしゃっていました。

夕方に出発しなければ家に帰れなかったので、残念ながら8時間の手術を最後まで見ることができず、手術の合間に簡単にお礼をして病院を後にした。

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とても多くのことを得ることができた2日間となった。この経験を忘れることなく、将来を見据えて勉強に励もうと思った。



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