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母の勘違い

今日の母がとても面白かったので、記録しておきたい。

母はつい先日、約35年ほど続けていた看護師という仕事を辞めた。そのおかげで日常に余白ができたらしく、日々新しい挑戦をしている。
そのなかのひとつに”株”がある。

母は何事にも一生懸命取り組む。本当にびっくりするくらい全てにおいて全力投球なので、こんなに一生懸命やっていたら疲れないのかな?とたまに心配になることもある。

株についても本を読んだり、インターネットやYoutubeで情報収集をしているらしい。私がぼんやり本を読んでいると、母が突然「Youtubeで株のこと教えてくれるこの人、”じゅんふゆうそう”なんだって!」と言ってきた。

”準富裕層”なんていう言葉があるんだなぁと思い、「そもそも”富裕層”の定義って何なんだろうね」と返した。

少々間があり、「え?仕事してない人のことじゃないの?」と母が答えたので、ここで私は何かがおかしいと気付いた。母はきっと何かを勘違いしている。

以前あった例を一つあげると、母は「パティスリー」と名前の付いた洋菓子店はすべて、何かで三ツ星の称号を得たお店だと勘違いしていた。ようは「patisserie」ではなく、「パティThree(3)」だと思っていたのだ。

案の定今回の件も、「ふゆうそう」という単語は母の頭の中で「浮遊層」と変換され、定職につかずにふらふらしている人のことを指していると思っていたとのことだった。ちなみに「じゅんふゆうそう」は、少し仕事をしたり、しなかったりする人のことだそうだ。

そんな勘違いある!?と大いに笑ったのだが、「富裕層」を「浮遊層」と勘違いしていても、何ら問題なく暮らしていけることがわかった。(もしかすると何かしら問題は生じていたのかもしれないけれど)

今日も平和な日曜だった。





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