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非炎症性ニキビ(黒ニキビ)

ニキビ博士・片柳です

本日は黒ニキビについて解説します。


黒ニキビは非炎症性ニキビで、
原因は皮脂・角質であることが多く、
思春期のホルモンバランスが乱れた時期に出やすいニキビと言えます。


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黒ニキビは、
毛穴に詰まった皮脂や汚れ、古い角質が空気に触れて酸化することで、黒く変化した状態のことを指します。
また、炎症にはなってはいません。痛みはありませんが、そのままにすると、色素沈着になったり、皮脂が毛穴の中で詰まって炎症を伴う赤ニキビ、膿がたまる黄ニキビになる可能性があります。
また、特にTゾーンにできやすいのが特徴です。 このTゾーンは、黒ニキビに限らず、すべてのニキビのできやすい場所ではありますが、おでこは特に黒ニキビができやすい場所と言えます。

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また、お客様からのよくある質問で、
「気になって仕方なくて、、、押しつぶして中の汚れを取ってもいいですか?」
と聞かれますが、

安易に押し出すのはNGです。
『病院ではやってますけどダメですか?』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、結論はダメです。

ただ、詰まったものが取れやすくすることはできるので、そちらも合わせてご説明していきますね。
黒ニキビを潰して黒い詰まりを押し出してはいけない理由も解説していきます。

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まず、この質問もよくあります。

「病院では押し出してくれたことがありますが、自分で押し出すのはダメなんですか?」

確かに、なぜ?って思いますよね。
皮膚科で行われる毛穴に詰まった皮脂や膿を押し出すニキビ治療に、プッシャーなどを使った圧出という方法があります。この圧出法は、皮膚をしっかりと消毒し、滅菌された機械を使って、医師によって行われる医療行為です。


では安易に自分で無理やり潰すとどうなるか?
毛穴内に細菌を送り込んでしまったり、毛穴の周りの組織を傷つけるなど、かえって症状が悪化することも少なくありません。クレーターやニキビ痕ができる可能性がとても高まります。

特に赤ニキビや黄ニキビは、気をつけなくてはいけません。

一番困ってしまうのは、
清潔じゃない状態で潰すと、傷口から細菌が入って炎症が長引いてしまったり、それが原因で色素沈着になることも考えられます。


ニキビは、
ついつい潰してしまいたくなりますし、
鏡に映るのも嫌で早く消し去りたい!と思って
潰す人も少なくはないと思います。


ただ、後々のリスクを考えたら、
絶対に潰さないことをお客様へも強くお伝えください。

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では、そもそも黒ニキビの原因と対策を解説します。


⭕️汚れが取り切れていない
皮脂分泌が多すぎて皮脂汚れをきちんと取れていなかったり、メイク汚れが毛穴に残って角質(角栓)が詰まっている場合、黒ニキビの原因になります。ただ、最近は比較的几帳面で綺麗にクレンジングや洗顔をする方が増えたので、減ってきている原因かもしれません。とは言え、正しいクレンジングや洗顔をしなければ、逆効果を生むこともあります。そこで、「汚れが取り切れていない人のための対策として、クレンジング、洗顔を見直して見るのも良いかもしれません。

✔️対策:クレンジングと洗顔を見直す
「黒ニキビに詰まっているのは、酸化した皮脂か汚れか古い角質である」というお話はしました。これらの汚れは、クレンジングや洗顔によって自然に剥がれ落ちて行ってくれることがベストです。しかも、水洗いではそう簡単には剥がれ落ちません。特に、酸化皮脂は、油分のため、なかなか剥がれ落ちづらいと思います。そこで、特にクレンジングは欠かせません。また、クレンジングや洗顔に油分が入っていると、それ自体が皮膚に残ってさらに毛穴を詰まらせる原因にもなります。
正しいクレンジング、洗顔の仕方はコチラ

⭕️隠れ乾燥
肌が乾燥することによって毛穴が固くなり、角質(角栓)が詰まりやすくなって黒ニキビはできます。
自分では、「肌がベタつきやすいので乾燥していない」と誤解をしやすいですが、実は肌表面だけでなく、肌の中が乾燥している=インナードライの方も増えています。
また、上記で書いたように、汚れをしっかり落として黒ニキビを治そうとしていたスキンケアが肌を乾燥させ、かえって黒ニキビを悪化させていることもあります。黒ニキビができやすい人の肌は、水分不足で固くなっているケースが多いのも特徴です。

✔️対策:クレイ洗顔やピーリングで洗浄を行った直後の肌も水分が少なくなっている状態なので、しっかりとした「水分補給」が必要となります。 特に洗顔・ピーリング後には保水成分を多く含んだ化粧水で、肌にたっぷりと潤いを与えてあげましょう。

保水成分とは?

💎ヒアルロン酸
たった1gで20リットル近い水分を蓄えておくことができる強力な保水成分です。

💎アミノ酸
グリシン・セリン・アルギニン等。これらは、人間の肌細胞も持っている”天然保湿因子(MNF)”の一種です。元々体内にある物質であるため肌なじみが良いのが特徴があります。

💎セラミド
細胞間脂質の一種です。年齢を重ねるごとに体内のセラミド量は減るため、肌細胞の間にスキマが生まれやすくなり、肌が乾きやすくなります。スキンケアで失われたセラミドを補って上げることも大切です。

⭕️ターンオーバーが遅れている
ターンオーバーが正常でなく、古い角質が肌に残って毛穴が固く肥厚している状態です。黒ニキビ以外にも肌のキメが粗くなったり、バリア機能が低下して敏感肌気味になっているケースも多いです。

✔️対策:肌がゴワゴワしている、ザラツキを感じる場合、古い角質が肌に溜まってしまっている証拠です。 角質肥厚になった肌が毛穴の周辺を固く閉じ込めて、皮脂や角栓が外に出にくい状態になってしまっています。 このような時は古い角質を落とすピーリングをするのも効果的です。ピーリングについては以前詳しく書きましたのでコチラを参考にしてくださいね。

以上です。

まずは、自分で潰さないパー押し出さない

そして、対策3つ、実践してみてください。


本日はここまで

お読みいただきありがとうございます

🌹ニキビ博士・片柳ちひろ🌹
顧問医師提携クリニカルサロンミュー代表
INFA国際ライセンスゴールドマスター取得
スキンフィットネスカウンセラー取得
2019年に世界へ伝えたいエステティシャン20人にも選ばれる。

【専門分野・得意分野】
⚫︎ニキビ改善

【運用Web.SNS】
⚫︎Twitter:ニキビ改善情報とニキビ博士の気づき🌹
⚫︎Instagram:ニキビ症例とニキビ博士の日常つれづれ🌹
アメブロ:ニキビ改善法・毎日更新中🌹

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