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ちいさい とり の うた

 ほんとうに
 だいすき だったから
 だんねん した

 あなたを ことば で
 きずつけた
 わたし
 わたし が
 わからなく なった
 でも
 いいもの は いい
 だから
 くるしかった けれど
 あなたの
 こえ を
 ひろい つづけた
 とちゅう
 とぎれ
 とぎれ
 わからなくても
 よかった
 その
 こえ の おと だけで

 すこしずつ
 また
 ふつう に
 ひろえる ように なっていた

 あなた に ぶつけた
 ことば の やいば は
 そのまま
 わたしに かえって きた
 じかん が たって も
 ときおり
 わたしを おそう
 わたしの おろかしさ
 じかん に うすまる
 きおく が よびさます

 でも
 わたし いじょうに
 ずっと
 ずっと
 くるしんでいた
 あなた
 いいわけ も せず
 ただ
 だまって・・・

 おろかな みにくい わたし から
 目を
 そらすこと なく
 わたしの てがみ を
 うけとめて くれていたのでしょう?

 わたしは
 なにを おかえし したら
 いいのでしょう

 あなたが きっと いつか
 あなたに 似合う
 若く
 素敵な
 あなたに とって
 サイコーな
 美しい人と
 幸せに 
 なれますように

 私に 生きる意味を 
 私という
 私を
 気づかせてくれて
 ありがとう
 
 私
 透明に塗りつくして
 しまったけれど
 私 見えてる
 感じていた

 青い糸の お人

 風が
 木々が
 届けてくれる
 音の
 その元に
 いる
 お人
 
 あなたは きっと
 
 美しい羽根を
 隠している

 そんな気がします

 ちいさい とり は おもいます

 すこしで いいから
 その こえ に
 その おと に
 ちょくせつ
 みたかった な
 
 うちくしい はね に
 ふれたかった な
 と。

 きょう も
 ちいさい
 とり は

 うた を うたっているのです。
 
 秋です。
 

 

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