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「悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい」を読んで

3月に大腿骨頸部を骨折をした。
緊急手術になり、人工関節を入れることになった。
経過は順調だった。
が。
手術後一番つらかったのは同じ姿勢をして寝ていることだった。
全身の筋肉のこわばって、3時間ごとに目が覚める。

起きるたびにゆっくりと寝返りを打ち、やりすごした。

不思議なことに、傷の痛みより全身の筋肉がバキバキだったことのほうが辛い思い出として残っている。

あのとき、すべての筋肉、骨はつながっているのだと身にしみてわかった。

なんでこんなに体がこわばるんだろう?
私の体の何が悪いんだろう?


病院のベッドの上で常に考えていた。
姿勢が悪いからだろうか?

やがて退院し、傷が癒えて、人工関節についても何も問題はなくなった。
リハビリも当然終わると思っていたが、リハビリの先生に言われてしまった。

「体が硬すぎます。ここまで固いと今後、怪我のもとになるので日常生活に支障のない柔軟さを手に入れるまでは通いましょう」
そうか、そこまで私の身体は硬かったのか……

自覚はしていた。
私が前屈をすると「みんながそれ、冗談でしょ」というぐらい、指の先はつま先から20センチほど離れている状態になる。
仕事は勤務時間の7時間半中6時間はずっと座りっぱなし。
常に体はバキバキだ。
立派なストレートネックでもある。(威張ることではないが)

なんとかしなくては。

そんな時にこの「悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい」を手に取った。
身体の柔軟性、姿勢の悪さをなんとかしなくては、と思ったのだ。

読んでみて、背骨の柔軟性や短回旋筋という筋肉の存在を初めて知り、視覚と脳と姿勢の関係、また背骨の柔軟性がいかに大切だということを知った。

さっそくこの本に載っている運動をしてみた。
すると、まず最初にどれを始めてもどこかしらが攣ってしまう。
首を床につける、書いてあるけど、全くつく気配はない……

あまりの身体の硬さに絶望してしまう。

首は傾けることはできるけれどもこの本に載っている「首まわりを柔らかくする体操」しても全く首は動かない。

さらに絶望した……(泣)

けれどもそれでも少しずつ続けるうちに攣ることも少なくなった。首もほんの少し動くようになった。

記載されているURLに載っている動画を見ながらやると、さらにわかりやすかった。


まだまだ体操は上手にできないし、体は硬いままだけれど、少しずつ手応えを感じている。

できる範囲で、この本に書いてある体操をしていこうと思う。

頭痛とストレートネックから解放される日を夢見て。

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