【アークナイツ】 「翠玉の夢」で気づいたアニメやゲーム、映画のオマージュ元
※以下の文章は、2022年9月23日にちはる(Nyoro)名義でPrivatter(ぷらいべったー)に掲載したものをnoteへ転載したものになります。
なお、目次部分の調整は行っています。
=======
オマージュ元含めて、ネタバレしていますので大丈夫な方のみご覧ください。 (※はじめに作品名を書いているのでそれでご判断ください)
アークナイツのイベントストーリー「翠玉の夢」について、ツイッターを見ていてオマージュに気づいてない方が多そうだと思った(さすがにピカチュウに気づいた方は何人か見ましたが)ので、簡単にはなりますが以下の3作品について書きます。
①名探偵ピカチュウ(映画)
②ファイナルファンタジー7(ゲーム)
③魔法少女まどかマギカ(アニメ)
これらについて書いていきます。(観ていない方でネタバレが苦手な方は閲覧しないようにお願いします)
① 名探偵ピカチュウ(映画)
序盤(1の戦闘前)に、ドクターとMechanistの会話があります。
Mechanistの見た目は全体を見るとキリンなのだと思いますが、上に突き出た2本のツノ(?)が非常にピカチュウの耳の配色とその形に似ています(外側に黒の面積が広い)。
名探偵ピカチュウでのピカチュウは、映画の公式でおじさんっぽいと明言されています。
しゃべり方も青年〜中年男性のようで、コーヒーが大好き。
物語では、このピカチュウが主人公の青年とコンビを組んで失踪した人物(主人公の父)を探していく中で、大きな陰謀に巻き込まれていきます。
なんだかドクターとMechanistみたい。
また、映画で中盤に乗り込む荒野の中にぽつんと存在する危険な実験がされていた研究所、そしてそれを取り囲む金網という風景も見覚えがあります。
しかも中央の建物は丸い(名探偵ピカチュウは半球とほかの建物がくっついている、翠玉の夢のほうは球状)。
なお、映画のほうはポケモンのモンスターボールを意識しているのかもしれません。
調査で重要なアイテムとなる、ポケモンを凶暴化させる「R」と呼ばれる薬は試験管に入っていたりと、翠玉の夢のドクター側のパートとの共通点がけっこうあると感じました。
そして、この「R」は実はほかにも効果があるのですが……?(ほか2作品のあとに説明します)
②ファイナルファンタジー7(ゲーム)
ライン生命本社へと乗り込んだドクター一同。
その中で、窮地のところをちょうど通りがかった(?)ライン生命 構造課の主任パルヴィスが救います。
そして、その後の場面は統括クリステンのオフィスへ直通のエレベーターと、非常階段のどちらを使うかという話題になります。
FF7(リメイク(R)も可)の神羅ビルをプレイした方はお気づきになったでしょうか?
先に、エレベーターと非常階段の選択はFF7(R)で実際にプレイヤーが行うので記憶に残りやすいと思います。
パルヴィスのほうは、名前と肩書き、丸みを帯びた背格好に茶色系の服、蝶ネクタイ、そしてカップを持っていることから総合して、神羅カンパニー宇宙開発部門統括役員のパルマーをもとにしていると思われます。
パルマーはお茶(紅茶?)に砂糖とはちみつとラードをどっさり入れるという不健康側に振り切れているので、パルヴィスは真逆で黒豆茶にこだわりがあるという健康嗜好にしたっぽい。
なお、FF7では主人公一行が神羅カンパニーでパルマーに会うシーンがあるのですが……
神羅カンパニーの社長室まで行くと、社長は……(重大なネタバレなので省略)なので、この時点で気づいてしまった方は不安でしょうがなかったかもしれません。
③魔法少女まどかマギカ(アニメ)
出てくる場面は、ボスを倒した8の戦闘後でエレナのセリフ。
有名なシーンで第8話のサブタイトルでもあるセリフなので、今回の3作品の中では気づいた方も多いのでは。
エレナは「……私って、ほんとにバカだよね……」に対して
まどマギでのセリフ兼サブタイトルは、「あたしって、ほんとバカ」。
三樹さやかの○○際のセリフなので、ボスを倒した後なのに心臓に悪いです……
2人とも青系の服と髪、目の色、マントっぽいのに加えて、明るく活発なところも共通点です。
エネルギー課の主任フェルディナンドにずっと「騙されて」いた、と考えると、元ネタとしてもこのセリフな理由がよく分かるかも。(なお、さやかは「騙された」ことだけについて言ったセリフではないよう)
騙していた当人たちの考えも、未来を見ていたり巨視的で、今のことや近くの人をないがしろにしているのが似ているような気がします。(このあたりは他にもいろいろと考えられそう)
これはおまけですが、FF7のパルマーと、上のセリフの騙していた存在の共通点として、「宇宙」にかかわっているのが気になっています。
アークナイツの公式ツイッターから読める漫画では、統括のクリステンは学生の頃から宇宙に興味があり、そのためにライン生命を創ったようでした。
あやしげなホルハイヤの接触もあったので、彼女たちの次回の登場が楽しみです。
名探偵ピカチュウに戻って。
「R」という薬でポケモンを凶暴化させた状態のところに、信頼関係を築いてきたパートナーの人間の精神を入れ込んで一体化させるというのが黒幕の目論みであり、物語の舞台となるライムシティーで実際に引き起こされてしまいます。
1匹につき1人と形こそ違いますが、「伝達物質」を注射された人々が精神が巨大な銀色の幾何学体へと向かってしまったとみられることに近いかもしれません。
余談ですが、ライムシティーの名前は実際にロケで使用されたイギリスのリバプールにあるライムストリート(Lime Street)という噂があります。
この名前のライム(Lime)は果物が由来ではないような気もしますが、緑色の皮をしたレモンの様な果物も同じ(Lime)つづりなのが、「翠玉の夢」という緑色を印象づけるタイトルとつながっているような気もして、さすがにここまで来ると怖かったです……
名探偵ピカチュウの話は、「父と息子(主人公)が長年いっしょに暮らせず息子は複雑な思いを抱えたまま大人になるが、今回の事件による父の失踪で関係を一生戻せなくなりそうになりながら、奇跡が起こって最終的に仲良く共に暮らす(やってきた場所にとどまる)」ととらえられます。
それとは対照的に翠玉の夢は「母と娘(ドロシー)が仲が良いまま離れたのち一生の別れをすることになったがどうすることもできず娘が大人になり、今回の事件という夢の中で母はもう帰ってくることはないがこの先の人生を歩むという決意をする」というストーリーになっているのでなるほどなと唸ってしまいました。
映画のなかで、主人公が子どもの頃、父といっしょに住むのを拒絶して後悔していることに対するピカチュウの言葉は、ドロシーの母や当時の仲間たちへの後悔に対してのなぐさめの言葉にもなっていると感じています。
「お前のせいじゃない。誰のせいでもない。」
ただのオマージュのレベルではないよこれ……
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?