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「お金があっていいよね」という違和感。

最近ストレスを感じることが昔より少なくなった。
もちろん、悩むことやイライラすることもあるけれど、
それに日常を支配され、布団から起き上がることが出来ないようなことは、ほとんどない。

ストレス耐性が強くなったわけではないと思う。
単に、ストレスが溜まるような不快なことを避けているだけだ。

少しでも違和感を感じた人とは距離を置いている。
愛想笑いをして、人の話に合わせて、帰宅後ストレスを洗い流すように酒を飲むのならば、そんな人間関係は必要ない。

やりたくもない仕事はしたくない。たった数万円の給料でも自分が好きな仕事をしたい。

心が休まる人と時間を共有し、
毎日ではないけれど、学生に勉強を教え、
休日に家族で温泉に行く。
こうして大好きな文章を書きながら、ゆっくりと暮らす。
それが最近のわたしだ。

こういうことを言うと、高い確率で周りからはこんな反応が来る。

「いいよね。旦那さんが稼いでくれるから。」
「いいなぁ、お金があって。うちは稼がなくちゃやっていけないよ。」

こう言われるたびに、わたしは何も言えなくなってしまう。

うちは、周りが言うほど、夫が稼いできてくれるわけではない。
むしろ夫の同世代の人の給料より低いだろう。
それにわたしたち夫婦は15歳の年の差がある。
夫が定年退職をする時、息子はまだ高校生だ。
夫は病気だってある。いつどうなるか分からない。

我が家だって、お金が必要な理由はたくさんあるのだ。

けれど、わたしは、『将来の見えない不安のために生きる』ことよりも、
『今日を笑って生きる』ことを選択した。

『貯金をする生活』よりも『多少足りなくても美味しいものを食べる生活』を選択した。

もっと言うなら、『ダラダラしてないで働けよ』と言う夫ではなくて、『笑っていてくれるだけでいいよ』という価値観の夫と結婚したことも、無意識のわたしの選択だった。

そして、
せっかくこの世に生まれてきてくれたわたしを、目一杯幸せにしてあげよう、何一つ我慢させることなく。そう決めた。


「余裕があっていいよね」
「お金があっていいよね」

そう言ってくる人とは、あまり気持ちのいい付き合い方が出来るとは思わない。

今のこのわたしの生活は、決して空から降ってきたわけではない。

デメリットも含めて、自分で全て選択している。
自分がいかに今日を笑っていられるかを考えた末の結果なのだから。




サポートありがとうございます。東京でライティング講座に参加したいです。きっと才能あふれた都会のオシャレさんがたくさんいて気後れしてしまいそうですが、おばさん頑張ります。