サルトルの笛

畠の中を彷徨うといつも想う事があると、この間、憲福お兄ちゃんが言った事があることを春也は想い出していた。
「ソロモンの偽証って、知ってる?あの、薬式特化って云われる人が考えた小説。あれ、俺、目茶苦茶好きなんやけど、あの225ページに書かれた、言葉が好き。『真面目になりなさんな。対等に生きよぉ。あんたの護りたかったものはすぐ、側にあるんやから。』って言葉。俺、お前見て、想うんやけど、もう、俺達、兄妹なんやから、ずっと、側におるから、居て、欲しい事がある。俺と一緒に常に生きよう。」
春也はその事を想い出し、また、畠の中にある、南瓜を取った、時だった。
『ackupellyaarmuse!!』
バカーン!!という大きな音と共に春也の側に紅い光線が走った。側にいた、憲福はずっと春也を護ってその子を下にした。
憲福はじっと目を凝らした。あそこの森蔭に誰か、いる。誰だ?
『そこ、誰が、おるんじゃ!!出て来い!!ゴラぁ!!!!!!!』
しぃん、、、と静まった空気が流れ出る····。
「の、憲、福お、お、」 
「しぃッ!!!」
憲福は側にあった、警官某を持って、そこへと突入せざる負えなかった。
「憲福お兄ちゃん!!後ろ!!!」
バァン!!!!と大きな音が響き渡る。

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