続・NovelJamを観戦して思うことつれづれ。

これの続きというか、書かずにいられなかった背景について、ちょっと落ち着いて考えた。
レポートからの現実逃避とも言う。

理由は三点。

初稿が上がっていない(読み込めない?)か、読めてもお金出して大丈夫か不安になる状態だった。
こっちの不具合で、プレゼン前に立ち読みできなかった。
発行直後のあらすじが、正直なところほとんど琴線に触れなかった。

で、買うかどうかの判断を、プレゼンに頼ろうと思ったわけだ。
私の中のNovelJamはここがピークで、これ以降はどんどん観戦が難しくなるから。
(と言いつつ森さんの企画が気になってるけど今スケジュールごっちゃなんで反応できんのだわ)

私は多分、ケチなタイプの読者なのだと思う。
自分にとって面白くなければ払いたくないし、面白そう程度なら合本待ちをする方だ。
今回紙の本を作れるのかわからないけれど(だってあのままじゃすごいページ数になるでしょ某2作)、読むだけならば合本の方が都合がいいのは、自分が参加したときに知ってしまった。

とはいえ、この時期の感想祭が楽しいのも知っている。
これで全品220円ならノリでまとめて買っていたし、外しても沈黙で済んだ。
けれどこの状態で、前提で、外したら私はネガティブキャンペーンを張りかねない。
精神的にかっとなりやすい時期なのもあるけれど、合わない小説に耐性がないのだ。その辺も編集者になれない所以。

そんなこんなで、プレゼンに期待したのだけれど、結局後押しはほとんど得られなかった。
今買いたい、って動機が芽生えなきゃ、ずるずる買わないのがお約束だ。他人の感想を眺めるだけでも、面白いからたちが悪い。
思えば、精神状態も悪かったかなあ、と思う。頭が推敲モードから抜けられなかったので、おおらかでいられなかった。

ガチャ○回分のお金で、あなた達は何をくれる?
私(読者)は何を得られるの?
性癖の同志? 愉快なコミュニティ? 超絶美麗なカラー表紙?

今じゃなくていいでしょ。

……に勝てるプレゼンを見たかったなあ。
脳みそ死にたえるのはわかるし、会場のプレゼンが全てでないのも理解しているけれど、あそこが一番濃いカスタマーが集まるポイントなのにな、とも思う。
あとブーメランめっさ痛い。私マゾじゃない。

ちなみにソシャゲのガチャは1回300円前後が相場っぽいよ。

***

余談だけれど。
読者にとってのNovelJamって何だろうな、と考えてしまった。
著者としては素晴らしい経験だったし、編集者やデザイナーもそうだと聞く。
こんなに馬鹿げて愉快で真剣勝負なイベントはない。
……でも、読者にとっては?

「2泊3日で作りました、なんて、買う側には関係ないからね」

前々回の懇親会でふと聞いた、その一言が忘れられない。

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