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誰でもみんなクリエイターだ!

先日、金沢大学附属小学校の先生から
#ネオティーチャー  
という企画への参加機会をいただいた。
YouTubeで、STAY HOME中の小学生向けに「夢」について授業をするというものだ。
10分程度の動画で
「親子で夢について語る時間を持とう」
「自分の名前のロゴを作ろう」
という2本の配信をさせてもらったが、
とても反響が大きかった。

https://www.neoteachers.com/projects/千原-徹也%E3%80%80先生

https://www.chunichi.co.jp/article/66216?rct=k_ishikawa

と、同時に感じたことは、
学校の先生という仕事は
とてもクリエイティブで、
先生=クリエイターでないといけないということだ。
子供たちに何かを教え、伝えるということは、
クライアントを説得する以上に
様々なアイデアと知識、プレゼン力が必要だ。

ずっと僕が続けている
クリエイターの講師が集まる塾
#れもんらいふデザイン塾 に、
https://lemonlife.jp/juku/
受講生として高校の先生が来いて、話していると
「将来のやりたいことについての考えが、
れもんらいふデザイン塾と高校では真逆のことを教えている」
という話があった。
れもんらいふデザイン塾に講師で来るクリエーターはみんな
ざっくりいうと、「自由に好きに生きろ!」ということに対し
高校では、入学とともに大学選びをさせて
それに向けて受験勉強するので「将来の仕事を自由に考えよう!」という話は
一切しないという話だった。

それを聞いて僕は、極端な話
高校って行く意味あるのかな?って思いました。
今、社会に出て働いていると、現状周りの人を見ていても
「高学歴だから、いい」という社会における神話は、崩壊しているように思う。
大学で人は人を選ばない。
その人自身のパーソナリティ、「人間力」が重要だ。
その上で、高校が受験のための場所であるのなら
自分のやりたいことを見つけるということには、
全く必要ない期間になってしまうなと。感じた。
高校行かず、3年間れもんらいふでバイトした方が
よっぽどやりたいことを探せるし、
たくさんの人に出会い、選択肢も広がる気がた。

Q:受験が良くないのか?

れもんらいふに入って来る新卒の学生は、
初めは全く社会のことを知りません。
デザインだけではなく、社会人としてのやりとり、
報告や、確認、電話の取り方、挨拶の仕方まで
ゼロから教えなくてはいけません。
なので初めの2年ぐらいは学校と同じです。
社会の常識も学んでこない、
受験勉強だけの学校教育って、
果たして必要でしょうか?
ほとんどの新人は、仕事の大変さ、社会のルール、責任やお金を稼ぐということに、はじめびっくりするのです。何の準備もできていませんから。
社会に入って初めて、社会を知り、やりたいことに気づいたりするので
「あ、これは違った」となって辞めていきます。

れもんらいふデザイン塾に来ている学生と話をすると
「夢はまだわからないです」
「何、やっていいかわからない」
という学生がほとんどです。
そう、
みんなそんなことに目を向けて来てないのです。
子供の頃から夢がある人はラッキーです。
それに向かえばいいのですから。
ある、美大の先生に話を聞くと
大学も商売だから、親を説得するために「就職率85%!」と募集パンフレットに書きたいので
美術に関係なくても、大学2年からはスーツを着せて就職説明会に行かせるといいます。
そもそも、美術家になりたい!と
本気で考えている人も少ないでしょうし。

子供達は、就職→定年するまで、
実は目に見えないレールの上にいます。
この日本では、路頭に迷わないように、
毎年毎年、次に何をすればいいかを、
何も考えてなくても
次に進めるようになっています。
いつのまにか(ここでいいか)高校に入り
いつのまにか(ここでいいか)大学に入り
いつのまにか(ここでいいか)会社に就職できるようになっています。
進路は、1年何もせず迷うなどは悪とされ、考える時間もないのです。
朝起きて、言われた時間に会社に行き、言われた時間にランチに行き
言われたことを勧めていれば、
会社の時間は終わります。
そして65歳を向かえます。
「自分で決めなくても誰かが決めてくれる」のが
社会なのです。
とても怖いです。

なぜこの話をするかというと
先生という仕事は、その進路、その人生の中で
10代というとても大事な時期に、
その子のアイデンティティを大きく担う職業だと思います。
何が生きる上で大事か、目の前のカリキュラムを
淡々とこなしていては成り立たない、そんな時代になっています。
僕自身は、学校の授業が退屈でなりませんでした。
夢も先生と話したことはありません。
正直働くまでは「夢と仕事」についてイコールで考えたこともなく、
夢は夢、仕事は仕事として淡々と過ごしていました。
今回、#ネオティーチャー という機会をもらって
子供たちが、自分で何かをやりたい!と思うには
国語、算数、理科、社会、体育を日々こなすだけでは
難しいことなんだと気付きました。

僕も昨日から小学生になった子供がいます。
本当に学校を楽しみ、
本当にやりたいことを見つけれる。
そんな6年間を続けれるでしょうか?

A:れもんらいふデザイン塾を新しく変えよう

れもんらいふデザイン塾は今年で6回目、6年目を迎えます。
今まで受けた受講生は200人以上。
講師は50人以上が参加してくれました。
デザイン業界のクリエイターだけでなく
ファッション界、芸能界、音楽界
ユーチューバーや経営者まで、
様々なジャンルの方々が
生きる、クリエイティブのヒントを講義してくれます。

講義はテキスト化されているので是非見てみてくださいね。
https://note.com/lemonlife_juku

昨年講師で来てくれた、クリエイティブディレクターの小橋賢児くんが
言った言葉が耳に残っています。
「全ての人がクリエイターになってほしい」
そうです。
ね。
そう思いました。
デザインしたり絵を描いたり、
映像を作ったり音楽を作ったりする人だけが
クリエイターではなく、どんなジャンルの仕事においても、
与えられた通りやるではなくて自分ごとにして
アウトプットできるかがクリエイターだと思います。
新しい“気づき”を人にもたせれるか?
そこにおいては、経営者でも、
サラリーマンでも、先生でも、
公務員でも、政治家でも、「人間力」を持って
自分らしく取り組んでいる人は
全てクリエイターではないかと思います。

れもんらいふデザイン塾という名では、
デザインやクリエイティヴに詳しい人しかやって来ません。
もっともっと、社会の中で、全ての人が一人のクリエイターとしての
感覚を持てるようになってほしい。
学校の先生もクリエイターであるべきです。

そのために
れもんらいふデザイン塾は、今年10月の第6期から
もっと多くの、様々なジャンルの人に講師の話を聞いてもらいたい!という思いを込めて

「誰でもみんなクリエイター塾(仮)」

という名前で、
装いも新たに10月からスタートする予定です。
8月から受講生を募集します。
受験とはかけ離れているし、自分で好きなものを発見するカタチになると思いますが、
楽しめれば、必ず生きるヒント「人間力」ってなんだろう?って考える時間になると思います。

楽しみにしててください!

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