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なんでもない絶景

区境ロードによくある特徴の一つが、坂の頂上や尾根道であること。
つまり景色が見渡しやすいというメリットがある。
私が住んでいる場所は区境とは程遠い平坦な土地なので、利便性はあれども景色は期待できない。
だからこうして、手に届かない景色を求めて区境に出かけるのだろうと最近気づいた。

と言っても、そこで見られるのはいわゆる写真映えする風景とは少し違う。
キラキラ光る海辺でもなく、緑豊かな絶景というわけでない。
青い空、幹線道路、大きなマンション、住宅街を形作る家の集まり。
中に入ってしまえば自分の住む場所となんら変わらない生活空間なのに、区境ロードから眺めると特別な絶景に感じてしまう。

この場合、なんでもない絶景と呼べばいいのかな。

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