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【ルーン語り】わたしは何を知りたいの?
2007年に出逢ったルーン。それ以来、付かず離れずの距離でお付き合いは続きました。
占いの中でも、「卜占(ぼくせん)」というカテゴリに入るルーンは、八卦やタロットカードのように、無作為に選んで目の前に現れたその文字が今の自分の質問に対する答えである、という考え方がベースになっています。
すべての事象は必然である
「すべての事象は必然である」
この土台を信頼することができないと、ルーン占いの存在意義そのものが崩れてしまうと言ってもいいかもしれません。
例えば、神社でおみくじをひいた時に「凶」が出たからといって「こんなのいや〜!」と「大吉」が出るまでひきなおすというのはよろしくないですよね。
「凶」が出た場合、きっとそこには「こんなことに気をつけるべし」と、私たちに注意を促しより安全に過ごすヒントが記されているでしょうし、はたまた「それでも進むのか?」と自分自身の覚悟を問われているように感じる時もあるでしょう。
ルーンも同様で、私たちがひくその一個のルーン石に刻まれた文字は、厳しくも優しくもその時の自分にとって必要なメッセージを携えているのです。
偶然の事象に意味を見出す「卜占」に対して、西洋占星術や東洋占星術、数秘術などは「命占」というカテゴリにあり、生まれた瞬間のその人に関するデータ(生年月日など)を元にその人の資質や特性、人生の流れなどをリーディングするのを得意としています。
「卜占」と「命占」、それぞれの特徴を生かして活用していきたいものです。
まずは質問ありき
そして、ルーンに何かを尋ねるときに最も大切にしていること、それは質問をしっかり決めることです。
特にセルフリーディングの時って、質問するのも自分、ルーンをひくのも自分、現れたルーンの解釈をするのも自分ですから、心の中が曖昧なままルーンをひいても、おそらくあやふやな答えしか帰ってこないように感じています。
さらに、質問を決めたはずなのに、時には、ルーンをひいた後に、あるいはルーンをひく瞬間に、悪気なくいつの間にか質問がすり替えられてしまったり、質問の内容を忘れてしまったりすることも、自分の経験や講座開催を通して何回も何回も見てきました。
それは単なる記憶力の良し悪しの問題ではなく、人間の曖昧さが心地よい方に流れようとする(逃げようとする)習性なのではないかとわたしは考えています。
ルーンに尋ねることは、親しい友人との会話と似ています。まずは何を相談したいのかをはっきりさせることが大切ですが、それは一人では難しいこともあります。あやふやなことだらけで一体自分が何に悩んでいるのかわからないこともあるでしょう。
個人セッションでは、この「質問迷子状態」にならないように、ルーン占術師がクライアント(お客さま)との対話を通して質問を整理し、明確にしてから初めてルーンをひきます。ルーンの解釈だけでなく、ルーンをひく前の心の交通整理もルーン占術師のお仕事のひとつなのです。
ですから、「原因がわからないけどなんとなくもやもやしている」という方も気軽にセッションを受けていただけたらいいな、と思っています。
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