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【ルーン語り】群れる鹿たちが教えてくれるもの

15番目のルーン文字、アルジズ(エオロー)。

「鹿の角」という名前を持っている。

このルーンには、友情、友達、仲間などのキーワードが当てはめられている。その理由としては、鹿という生き物が群れを形成して生きているからだとか。

また、鹿はその大きなツノを使って敵から身を守るため、守護や防御というキーワードも紐づけられている。

友だち…人と人との繋がり。それは生きていく上でとても大切なもの。

孤独は気楽で時にいいものかもしれないが、繋がりがあるからこそ人はピンチの時に助けられたり、励まされたり、自分も誰かの支えになることがある。

目の前の人の姿勢から生きる勇気をもらえたり、問題提起をしてくれたり、厳しさという愛で背中を押してくれることもある。

たとえリアルで会うことができなくても、精神的な支えになってくれる人もいる。

そして、誰かとのご縁の向こうにいる誰かが自分に気づいてくれたりして、さらに縁の輪が広がっていくこともある。

昔、一世を風靡した「フジテレビの笑っていいとも!」という番組内での人気コーナー「テレホンショッキング」の冒頭でタモリさんの決め台詞はこうだった。

「友達の友達はみな友達だ。世界に広げよう友達の輪!」

「テレホンショッキング」の頃は、メールもインターネットもなかった頃だから芸能人の方が電話をかけて次々とタモリさんに友達を紹介していく…という番組内容だった。

小学校に入学する前、「1年生になったら」という歌を歌っていた(歌わされていた)のは昭和の頃だけだろうか。歌詞の中で、「友だち100人できるかな」というフレーズもあった。

SNSが盛んな近年では、縁の広がり方が加速する一方。朝、目が覚めたら友達の数がどーんと増えていたなんてこともある。

だが、中には意味のない繋がりも増えたことは誰もが実感していることではないだろうか。それは、おそらくご縁とは言えない。

なまじ繋がりができたことで辛い思いをする場面も生まれてくる。たとえば、ママ友や推し活など、一見楽しそうだけど環境や条件だけで繋がったコミュニティの中での嫉妬、僻み、ひどい時にはいじめなど、こんなことなら知り合わなければよかった、と思いたくなるトラブルもよく耳にする。

また、利害関係だけで繋がった仲間も、そのバランスが崩れた時に終わりがやってくるだろう。

誰もあなたのことを気にしていないのに、自分の被害妄想で周りの人の目が気になって仕方なくなったり、人と自分を比べて落ち込んでしまう人もいる。

アルジズ(エオロー)を拗らせた時、ルーンは私たちに尋ねてくる。

あなたは本当にそのつながりを求めているの?

あなたが今、助けを求めるべき相手は誰?仲間は誰?

本当の意味であなたを守ってくれる人がそばにいるのではないですか?と。

友だちやコミュニティの中での人間関係で悩んだら、ぜひアルジズ(エオロー)をお守りにしてみよう。

そして、自分にとっての大切な存在は誰なのか、自分が本当の意味で繋がりたい人は誰なのか、どんな人たちなのかをあらためて考える時間を持ってみよう。

人に頼ることが苦手な人も、まわりを見渡してみれば、あなたを助けてくれる存在、あなたを見守ってくれていた人に気がつくかもしれない。

余談ですが、鹿の写真を探しているときに「これは鹿なの?トナカイなの?」と迷うことがよくありまして。そもそも鹿とトナカイはどう違うんだかはっきり知らないな〜と思って調べてみたら詳しく教えてくださっているサイトを見つけました。


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