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音楽業界41年のASKAさん。


小学生の頃からASKAさんが好きだ。

小学生、中学生、高校生、短大生、社会人、自分がどんどん大人になっていっても、ASKAさんを好きだという気持ちは変わらなかった。

でも『好き』の種類があるとすれば、その種類みたいなものは変わった。そう、ASKAさんが事件を起こしてしまったのを境に変わっていった。

高校受験が無事に終わってやっとコンサートに行った。大阪城ホールの3階席の後ろから2番目の席で、CHAGEさんとASKAさんは豆粒みたいに小さくしか見えなかったけど、えらく感動した。

そこからASKAさんという人は、絶対に手の届かない、ひょっとしたら存在しないのではないかと思うぐらい、住む世界の違う、いたとしても雲の上の人だとまで思っていた。

昔よく『ASKA固め』という言葉を聞いた。ASKAさんの歌を聴くと、胸の前で手を組んで固まってしまうことだ。手を組んだことはないけれど、固まってしまったことは何度もある。わたしはそういうタイプだった。

でもあの日を境に、わたしの感覚は変わっていった。

ASKAさんには申し訳ないけれど、一時はあきらめたからだ。もうASKAさんの姿をコンサートで観ることもないのかもしれない、もう新曲も聴けないのかもしれない、このままもう出てこられないのかもしれない。。。と。

待ってるよーって希望に満ち溢れている方々のSNSなどを見て、どうしてそんなに明るく前向きにいられるのか、とてもうらやましかったのを覚えている。

でも自分の性格を考えると一回諦めていてよかったのかもしれない。一回諦めたけどまた戻ってきてくれた喜びは、言葉では表せないほどだった。

ASKAさんも変わったと感じる。いや、変わったのではなく見せてくれるようになったのかもしれない。それを一番感じるのはブログだ。

それまで知ることのなかったASKAさんの強さや、物知りなところ、めっちゃ賢いところ、すっごく難しくてちょっと分かんない内容を書くところ、なんだかんだ文章がうまいじゃん何で今までブログとかやらなかったの?ってところ、でもちょっと言葉が足りなくてあとで補足するところ(好き)

うまい棒やカップラーメン(スープまで)、シナモンロールなんかを食べたりして。それを読んでコチラでもシナモンロールが流行ったりする。

そういう、人柄のようなものが主にブログを通して伝わるようになってから、今だって手は届かないけれど、少し身近に感じることができるようになった。

以前、『直撃!シンソウ坂上』の坂上さんによるインタビューの中で、ASKAさんが「50歳でだいたい人生の輪郭が見えてくる」と言ったときにまだASKAさんの中ではその先の話があったのだけど、坂上さんがその言葉にえらく共感したので、ASKAさんがすかさず「うん、それはそれで合ってるんだけど、俺の場合50代いろいろあったから・・・」と、一度相手の意見を認めてから自分の場合の話をしたとき、「あぁ、こういう人なんだな、この人のこういうところが好きだ」と思った。人を否定したりしない。

ASKAさんから学んだことは、

・物事には理由がある

・どんなときでも希望を捨ててはならない

・へこんだときこそ前を向いてすすめ


私にとっては、ASKAさんはアイドルではない。毎月送ってくださる会報誌の表紙を、自分が見る前にSNSなどで見かけちゃっても特になんとも思わないし、会員証のデザインとかも特に楽しみでもない。そういう意味ではちょっと冷めたファンなのかもしれない。でもカッコイイとは思ってる、むしろタイプだ。腕の筋肉なんてたまらない。触ってみたい。

でもなにより、

ASKAさんが音楽をやめずにいてくれて、そこにいてくれるということが何よりの支えなのだというのが一番大きい。

いてくれるだけでいいってこういうことかもしれない。

いやまあでも早くコロナが消え去って、コンサート行きたいけどね。

コンサートといえば彼のコンサートはオーディエンスが今どういう気持ちで、ここでこう盛り上がって、ガッツリ心を掴んでは離さず、そして共にいつものところへ行きましょうと、連れて行ってくれる。たまにこちらが引っ張っているときもあるだろう。

チャゲアスも含めてライブ映像もほぼ全部持っているけれど、いつも私は一番新しいASKAさんの映像を観るのが好きだ。それはおそらくASKAさん自身が今がいちばんいいと思っているからだと勝手に解釈している。

最近だとこの昭和の香りもするこの曲『未来の人よ』が大好きだ。ちょうどそこが流れるようにリンクしたつもりだけど、8:43のあたりからご覧いただくとちょうどいい。


もう一曲は『歌になりたい』

どちらも曲の前に語りがある。これがまたいい。とっつくきにくいと感じる人もいるかもしれないが、聞けば聞くほど深くて、きっとASKAさんは今と未来をこの散文詩にのせて語っているように思う。

この曲は、もうだいぶ前の曲『同じ時代を』のその先にいるような気持ちになる。私の中では同じ部類で、『同じ時代を』の中の『いつの日か君や僕を誰も知らないときがくる』という歌詞があるのだけど、そのときになっても歌になって残りつづけてくれたらいいなと思う。コーラスも素晴らしいのでぜひ聴いてほしい。

そんなASKAさんが今日でデビューして41年だそうだ。なっが。

私のここまでの前ぶりも長すぎた。あと何時間でも書けそうだけど、私の思いなど『誰が興味あるねん』って思えてきたのでもう締めくくろうと思う。

41年。去年CHAGE and ASKAを脱退したので、ファンとしてもお祝いモードなのかどうなのかって、迷いがあるところに、ASKAさんはちゃんと思いのたけを綴っている、こういうとこだよね、人間性って。

そしてブログをやっていなかったら、こういう思いもこちら側に伝わってこなかった。彼にとって私たちにとってブログは偉大だ。


わたしはおめでとうより、ありがとうを伝えたい。

これからも、よろしく、ASKAさん。




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