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【詩】プロローグ

跡形も無く消え去ってく
透明になって
泡沫の宴 空騒ぎ
茫然となって

身を委ねたまま
君を見ていた

永遠の真ん中の
遠い記憶が
呼び起こされたら
声を掛けよう

見渡すかぎりが
溶ける言葉で
意味を無くしたら
弧を描くよ

プロローグの闇に
包まれていく

粉々に別れ飛び散ってく
風前の塵で
不可逆を浮かべ かき混ぜた
スープを飲んで

プロローグの光
生まれていく


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