子供が親に内緒でにゃんこ大戦争に80万円課金し、全額返金されるまでの話

<はじめに>

この話は、2023年3月に、8歳の息子がにゃんこ大戦争(とその他アプリ)に合計80万円以上課金していたことが判明し、紆余曲折を経てそれを全額取り戻すことができた記録です。
私自身、判明してから取り戻すまでこのNOTEのいくつかの記事に大変助けられたため記録と感謝の意味を込めて、最新の状況ということで皆様にシェアさせていただきます。

<事件発覚>

3月中旬、私(海外単身赴任中)のもとに、カード会社から異常な取引を検知したため、該当する取引を保留したというメールが届きました。
最初は、それ自体が詐欺なのではないかと疑いながらも、まずはカード会社に電話をすると、
『確かに異常な取引を検知しております。本日取引を保留したのは15,700円のお取引で、支払先はAPPLE.com/billなので、例えばItuneカードの購入や、一般的にAppStore内での課金等がこれにあたります。』とのこと。
ただ、この時点では私自身に全く身に覚えがないため、
『不正利用の場合どうすればいいですか?全く使った覚えがないのですが???』と完全に動揺モード。
するとカード会社さんは追い打ちをかけるように(と私が感じただけ)、
『ちなみにお取引は家族会員様(〇〇(妻)様)の名義のカードで行われており、実は同じApple様へのお支払いがこのひと月で約25件、1回1万円ほどおこなわれており、それに関しては当方としては異常とは検知しておりません』などと言い出すものですからもうパニック。
『え?25件?25万円??それはもう取引が完了しているのですか??とりあえずカードを止めてください。』と伝えながら、なんだか嫌な予感がし始めます。
カード会社さんは、カードの停止については承知いただきつつ、家族会員のカードなのでまずは内容を奥様と確認したほうがいいということ、不正利用の場合はいつまでに対応が必要なことなど、情報をいただきながらいったん電話を切ります。

さて、日本はすでに夜12時頃でしたが妻に電話。
状況を伝えつつ、すぐに息子を起こすようにお願いします。
寝ぼけた息子とスピーカーフォンで会話。
『最近、アプリで課金したんじゃないか?』
『してない・・・』
『いや、正直に言ってほしい。もし〇〇君じゃなかったら、警察に行かないといけない。悪い人に勝手に使われたかもしれないんだ。』
『・・・一回だけ。いや、二回かな・・・』

ああああーーーーーやった!!!!やはり!やってた。OK。

『2回じゃないよな?もっとたくさんだな?』
『ごめんなさい(泣)。わーーーーん。』

よし。OK。事実確認ができただけでとりあえず十分。
ということで子供は寝かす。OK、あとは大人の世界。
甘いかもしれないけど、ここで叱り飛ばしても意味ないと判断し、明日からIpad(子供専用にしていました)の使用禁止、今回の件は後日話し合うということにして開放。

するとここでカード会社から再度着信。
『さきほど、25件とお伝えしたのですが、』
『え??』
『不正利用だった場合の対象になる90日間にさかのぼってみたところ、2月〇日から今までで約100件同様の取引が見られます。ほとんどが1回1万円のお取引です。』
『え??え???100件??』『100万円???』
『ですから不正利用の場合は・・・(以下省略』

ということで、このタイミングで想定被害額が15分前の4倍ほどに膨らんだわけです。

すぐに妻に折り返し、二人で絶句。
夜も遅かったので、

①明日、被害額をしっかりと確認すること。
②(すでにググっていた妻のアイディアのもと)返金申請というのがあるらしいので研究しよう

ということで事件発覚の怒涛の夜を終えたのでした。


<状況の整理>

翌朝から状況の整理が始まります。

1)なぜ子供が課金できてしまったか。
 ①子供専用と化していた古いIpadのAppleIDは妻の使用していたものでログインされており(それは親も認識)、同クレジットカードとも紐づいていた。
 ②妻が別の課金等をするのを隣で盗み見ていた8歳児が、そのIDのパスワードを覚えていた。(想定を超えてきた)
 ③課金した際に受け取るメールアドレスがすでに切れていた(昔のキャリアの固有メールだった)ため一切通知がなかった。
 ④すでに一度クレジットカード会社から一部引き落とされていたが、たまたままとまった買い物等をしていたこともあり見逃した(総額は私が見ていた)

2)被害総額
 整理したところ、1月から課金が始まっており、95件約830,000円であったことが判明。ちなみに自分(妻)が自ら整理した表のが以下のとおり。
 小額から始まって、徐々に高額になっていく様子。後半のほとんどの課金を占めたのはにゃんこ大戦争であり、多い日には一日10万円を超えていたことなど実態が明らかになりました。
 ちなみににゃんこ大戦争(私はこの我が家の事件まで知りませんでしたが)の1万円課金についてはネコカン3900個というやつです。
 

3)これからどうするか

 冒頭でも記載した通り、NOTEにある関連記事はほとんど読みましたし、『幸いにも返金された』という記事も見ましたし、『残念ながら返金されなかった』というものも見つけました。
 その結果、いずれにしてもAppleさんには返金申請なるありがたいシステムがあり、また、この手の事象専門の問い合わせ窓口もあるということがわかりましたので、まずは以下電話番号に電話連絡の上、返金申請してみることにしました。

Appleサポートへのお問い合わせにサブスクリプションや購入の返金とあったのでここから申請
https://support.apple.com/ja-jp/HT204084

電話サポートデスク0120−277ー535

 

 なお、この時点では、自分たちの管理不足を恨みながら、高すぎる勉強代になるであろう覚悟をはじめているところです。

 同時に、クレカ会社にも電話をし、利用状況が確認できたので利用停止を解除してほしい旨伝えつつ、このような場合に保険やどうにかしてもらえる可能性はないのか念のため聞いてみましたが、『それはAppleさんもしくは事業者様と直接話し合ってください(当然)』とのことでした。
そりゃそうですよね(泣) 


<行動開始>


さて、まずは妻が①返金申請(上記URLから)したうえで、②上記Appleさんの電話にかけて、事情を説明します。
すると、(なんということでしょう)とてもとても親切で、親身に話を聞いてくれる窓口の方にあたったのです。

『ご事情は分かりました。安心してください、しっかりサポートさせていただきます。』

『え?なにこれ、もしかして返ってくる??』(心の声)

『ちなみに、返金申請の対象は90日以内のご利用になるのですが、お調べしたところそれ以前のものもあるようですので、そちらもあわせて社内で稟議を上げさせていただきます。』

『え?え?じゃあもう90日以内(ほとんど)はもう大丈夫ってこと??』(心の声)

『別途稟議の件も含めて、〇日(2日後)にシニアマネージャーから電話で状況をご連絡します。』

『ありがとうございます神様仏様Apple様』(心の声)

というようなやり取りをさせていただき、この日は30分前に覚悟していた勉強代が、何だか少し返ってきそうだ、という明るい気持ちで、結果が出るという48時間を待とうということになりました。


ただ。

ただまあ。。

そんなに世の中甘くないですね。

そりゃそうだ。

翌日遅く、申請ページを確認するとこんなメッセージが。

Appleさぁあん。

悪い人ですよ。(嘘です)

いけるっぽかったのに。

謎の2件(キャンペーンの980円と、全然関係ない別のアプリの(正確に言うとカード取引が止められたきっかけになったアプリをいったん払わないと返金申請できないと言われたので支払った分)だけの返金。

実質980円だけじゃないですか。

なんですかこれ。。。

逆に980円はなんで返ってきたのよ。

明日かかってくるというシニアマネージャーさんの電話を待てばいいの??

どうすればいいの。。。。


という状況からの再びの努力については、恐れながら有料版での公開とさせてください。

子供が親に内緒でにゃんこ大戦争に80万円課金し、全額返金されるまでの話(解決編)|茅ヶ崎太郎|note

文字を書いた時給程度ということで勘弁いただければと思います。

上記の通り、一旦返金の対象ではない、となったところから、最終的には取り返した話と、それに至るプロセスが書いてあります。


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