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「本とメイドの店 気絶」舎長インタビュー ③メイドさんを集めてオープン、フォロワー数の変化に伴うリアル店舗の変化

メイド集めはスムーズ、採用の基準は萌えではなく……

「正月過ぎに店舗を決めて、二月三月は準備。四月十日にメイドさん四人体制でオープンしました」
「スタートから四人も集められたのはいいですね! メイドさんはどうやって集めたんですか?」
「直接の知り合い二人にお願いして、残りはTwitterでメイドさんを募集しました。さらに増員したかったので、Twitterで引き続き募集しました」

 Twitterで募集するというのはなかなか挑戦的だが、呟きが履歴書代わりになるという点では結構便利なんだろうか……?

「採用基準などはありますか? やっぱりかわいい子?」
「いえ、そこはあまり気にしてません。あるていど店の指針を説明して、納得してもらったうえで採用するかどうかを決めています」
「なるほど、お店の理想みたいなものですね~~」
「とにもかくにも『お客さん本位』。例えば、『メイドさんにドリンクをご馳走している間はメイドさんを独占できる制度』は儲かるかもしれないけど、なんかあんまり好きじゃないんです。個別に話をするのではなく、店全体で楽しく盛り上がりたいから。すべてのお客さんが退屈しないように、というのを一番にやってます」

 儲けのために、お客さんに過度な負担を強いるようなことはしない。誠実な店舗運営だ。

「では、その指針に納得すれば見事採用ですね⁉ ……私もできるかな!?」
「いやあ、もちろん他にも採用基準はありますよ。決して緩くはないです、大切な店のスタッフなので、たった一つの要素だけで決めることはまずありません。真剣に決めてますよ」
「ですよねー! 軽率な発言、誠に申し訳ありません……!」
「まあもちろん、一度雇えばメイドさんは大切にします。場合によってはお客さんよりもメイドさんのマネジメントに心をくだきます」

 お客さんはもちろん大事、メイドさんはもっと大事。バランスをとるのは大変そうだけど、舎長さんの優しさがうかがえる。

「メイドさんは今、何人ぐらいいらっしゃいますか?」
「現在は十六人います。今は『働かないメイド』もいます」
「働かない……メイド……とは……?(宇宙顔)」

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