見出し画像

シェアハウス永遠の課題・掃除について

 掃除。それはシェアハウスについてまわる、不可避かつ永遠の課題である。マイナスをゼロに戻す仕事ゆえ誰もやりたがらず、忙しい現代人は気に掛ける暇もないのでだんだんと全てが薄汚れ、ついには手をつけるのも億劫なほど取り返しのつかないことになっている。日替わりで担当を決めてもそれがずっと守られることはなく、トラブルの種になることもしばしばという厄介な問題。

 以上が標準的なシェアハウスにおける「掃除」の立ち位置を、やや脚色した説明である。一人暮らしなら自分しかいないので自分がやるしかないのだが、シェアハウスとなると誰もがついつい甘えてしまうことになる。特に共有スペースの掃除について決めごとをしていないところは、例外なく悲惨な状態になっていることだろう。

 リバ邸大宮における掃除のルールは、「個人のスペース及び男性部屋・女性部屋は各自で行う」のみである。水周りは週一でいらっしゃる家政婦さんがやってくれ、残りの共有スペースを管理人である私がちょいちょいっと行うくらいである。これでうまく回っている気がする。

 まず驚かれるのが家政婦さんの存在だ。月額2万5千円の家賃で家政婦さんがついてくる。破格すぎて、まともなシェアハウスか疑われることもままあるくらいにはびっくりされるようだ。しかしこれは管理人がいなかった時期における運営の英断で、元は渋谷にあった別のリバ邸を真似した結果だという。確かに、水回りは放置するとQOLが著しく下がる場所の代表格だ。台所のシンク・洗面所と風呂場、そしてトイレをいつも清潔に保ってくださる家政婦さんには頭があがらない。しかも、時間が余ったら1階の廊下も掃除機をかけてくれるサービス付き。せめてものお礼として、できるだけ明るく礼儀正しく挨拶をするようにしている。

 リビングや2階の廊下は、管理人の私がやはり週一でさらさらっと掃除を行っている。あまり真剣にやると疲れて毎週できなくなってしまうので、あくまでも軽くだ。リビングを使っている住人はそんなに多くないので、必然的に掃除もそんなに力を入れなくて済む。住人が入れ替わって生活パターンが変わり、リビングに人がよく集まるとなったらそうはいかなくなるだろうけど。今のところリビングでご飯を食べるのはたった3人で、さらに言うとそれ以外で使用されているところは見たことがない。私がアニメを見たりリングフィットアドベンチャーをプレイするくらいである。

 私の掃除道具は主に掃除機、小ぼうきとちりとりである。広い場所を全体的にやりたい場合は掃除機、ちょっとしたチリやほこりが気になる場合は小ぼうきでサッサとやってしまう。掃除機は綺麗になるが、やはり重い。小回りがききすぐに取り出せる小ぼうきは、もはや掃除の必需品だ。

 私が思うに、シェアハウスの掃除ができているのは私が他で働いていないからだと思う。勤めている場所があったら、掃除とかダルくてやってられない。シェアハウスの管理人に集中しているからこそできることであって、リモートワークや在宅勤務でもない限りは共有スペースの掃除を任せるというのは本当に無茶な話だと感じた。やはり、住み込み管理人という暇な人間はいた方がいい。

~~~~~
有料版エッセイもよろしくお願いします。
月500円、初月無料です。
https://note.com/chifly333/m/m90b2409edd10

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?