私が彼女を応援する訳
今、流行のSDGs、この源流が国際開発学にあるってご存じでしたか?
とあるグループで知り合った佐々木梨絵先生は、私の国際開発学の先生です。本場イギリスで学んだ知見を軽快なお喋りで、こんな私にも分かりやすく伝えてくれます。英語が苦手で、水の飲めない所と便座からお湯が出ない所には絶対に行きたくない私には、今の世界を正しく知るためにはぴったりの講座でした(きっと世界には表と裏があるけどね)。そんな佐々木梨絵先生を応援する理由について、お話しさせて頂こうと思います。
さて、私、2回目の大学3年生の時、「冬の晴れた日に、何故橋が凍結するのか?」という研究に出会いまして、卒論には「河川の水を橋の舗装に循環させてヒーティングできるの?」って、テーマに取り組んでみました。その後は、「この先電気や化石燃料を熱源にした冬期道路の維持管理は考えられないよね」って話の流れから、「地中の自然の熱エネルギーを利用して道路の融雪とか、空調とか出来ない?」って、内容で博士の学位を貰いました。
石油は安いし、原発がイケイケで動いている時代に、0の数が2つ3つ少ないオーダーのエネルギーを扱う研究なんて、超が付くほどのマイノリティです。「何の意味も無いでしょう、テーマを変えたら?」と親身に助言くれる人もいましたし、当然ニーズも無いので就職にも困る始末です。そんな中にあっても「これは時宜と原理に適うテーマだから、腐らず、自重して振る舞いなさい」と諭してくれた共同研究者の大先輩の言葉が、学生時代には一番の応援でした。
しかしながら、そんな状況でも、学振の研究員に採用されたり、そのテーマで助手採用してくれる大学があったり、新しい自動車専用道路を作るからと大きなプロジェクトに参加させて貰えたり、と「必要とされているんだな」の実感が支えになった事は、間違いないです。私は実に運が良かった。
そんな訳で、自らのサスティナブルとウェルビーイングのアンバランスに「今月の生活がヤバイ!」と呟いている彼女の姿と、当時のバブルの残り香を楽しむ同級生を横目に「こんな事してて、本当に意味があるの?」って自問自答に苛まれていた頃の私が、今、見事にオーバーラップしております(笑)。
かつての大先輩がそう声を掛けてくれたように「大丈夫!それは意味があるから、頑張れ!」って、「私が言わねば!」と勝手に思い込んでるので、私は彼女を応援しています。もちろん、それだけでは無く、彼女の伝え方と伝える時の立ち位置が絶妙に良くて、そこの持ち味は、どうしても上から話してしまう大学の先生系では太刀打ちが出来ません。どうしても、遠い人の話になっちゃうんです。だから、「このテーマには、ぴったりの語り部だなー」が、同じ教える系にいた私の冷静な分析です。
このチョコは、子供達に強制労働させて栽培したカカオを使っていないよね?スーパーでチョコを手に取った時、そんな意識がちゃんと働く人が増えると良いなーと思います。この綿は、ウイグル人を弾圧して、作った物じゃ無いだろうね?この電化製品も本当に大丈夫かい?無頓着に消費することで侵してしまう犯罪に荷担してないか?そんな事に気がつかせてくれる国際開発学なのです。
よって、SDGsの波に正しく乗って、この乱世を切り抜けるなら、ちゃんとその筋の人に教えて貰った方が良いと思います。物を書いている人、音声に乗せて何か訴えている人は、特に大切。国際開発学を是非!
<開発学の部屋>
https://furaha-nnem.stores.jp/
8回コースの通しチケットはこちら
2021年6月1日 21:00スタート(毎週火曜)
①2021年6月1日 21:00【貧困削減が必要なワケ】
②2021年6月8日 21:00【社会正義と経済発展のジレンマ】
③2021年6月15日 21:00【人道支援と介入の違い】
④2021年6月22日 21:00【エシカル消費】
⑤2021年6月29日 21:00【フェアトレードが注目されるワケ】
⑥2021年7月6日 21:00【ジェンダー平等の重要性】
⑦2021年7月13日 21:00【食と温暖化の関係】
⑧2021年7月20日 21:00【ファッションレボリューション】
8回を受講して頂いて、「これはタメになったわ!」と思って頂ければ、全力で口コミ応援して貰えると嬉しいです。
※ ブヒーッって鼻息荒く、このテーマを語るあの感じが、私のおすすめポイントです。