よろこぶたのしみ
子どもの言葉
●よろこぶたのしみ
子がある日、「ママのよろこぶたのしみはなに?」と聞く。
よろこぶたのしみ!きれいな言葉だなあ。
いろんな文字を覚えること
クリスマスツリーのかざりつけ
かわいいお花を見つけて歩くこと
かわいいお花をもっとかわいくすること
楽しいお菓子をかわいくすること
これが子の「よろこぶたのしみ」だそうです。
●どんぐりさん
雪の日に赤ちゃんの頃に買ったどんぐり帽子をかぶせてみたら、まだかぶれて、気に入ったみたいで家の中でもかぶってたのがかわいくてまさにどんぐりだったので「どんぐりさんだ!」と言ったら、「ママもどんぐりさんにしてやる~~~」といわれて帽子をかぶされて、じーんとした。
子が大きくなったらこういうやりとりもなくなってしまうのかな。一家に一人4歳がずっといてほしい。
●ほっぺたすきなひと
「ほっぺたすきな人、あつまれー!」
どれも知っている言葉だけど組み合わせ方でこんなにきれい。
子は寝る時に私のほっぺたをさわりながら寝る。わたしも子のほっぺを下から持つみたいにしてみたら、つぶれやすい果物を持ってるような慎重な気持ちになった。熟れた桃を運びあってるみたいな。
●ぼくらはほっぺがくっついた
ぼーくらはほっぺがくーっうついた~ ぼーくらはぼっぺがくっついたー
ぼーくらはほっぺがくーっうついた~ ぼーくらはほっぺがはなれない~
わあ!はなれないよお!
「僕らはみんな生きている」のメロディで、肩を組んで、ほっぺたくっつけあいながら歌う。最後は、離れないよおって言いながら、うーん、すぽん!て離れる。子の企画。こういうのをどこから思いついてくるのか。凄いと思う。
●ことりじいさん
とんとんとんとん ことりじいさん とんとんとんとん ゆきじいさん
とんとんとんとん うさぎじいさん とんとんとんとん おにぎりじいさん
こぶじいさんの替え歌。「こぶじいさん」が「小鳥じいさん」になるとだいぶかわいい。
●ハッピーバースデイ
ハッピバースデイ ぼくたち ハッピバースデイ ぼくたち
バッピバースデイ ディア ぼくたち ハッピバースデイ ぼくたち
ハッピバースデイ さくらもち ハッピバースデイ さくらもち
ハッピバースデイ ディア さくらもち ハッピバースデイ さくらもち
韻を踏む才能がありそう。
●夢
「ママはきのうどんなゆめみた?わたしは、ママとお花畑をさんぽするゆめ」
「ママはきのうどんなゆめみた?わたしは、人魚とお魚が貝でねてるゆめ」
くうぅ…
●だいすきなひと
ええと、ええと、どこかなあ?(小芝居)
みつけたー!だいすきなひとお! っていいながら飛び込んでくる
か わ い い
●こころのなか
冬に薄着で外に出て。
「こころのなかが、さむくなってきたあ」
「薄着だからだよ!上着着て!」
「ちがうよお、こころのなかだよぉ」
「身体あったかくなったら心もあったかくなるから!」
別の日。
「こころのなかが、あげぱん食べたくなってきたあ」
欲求が生じることはたしかにそういうふうにも表現できるね。
●水が飛び込んできたよ
水滴がはねて自分にあたること。たしかになあと納得しちゃう。水滴にも主体を見出して触れ合っている的な豊かさ。
●よぼれる、よぼれてる
「汚れる」「汚れてる」をずっと言い間違えているのだけど、そっちのほうがより汚れ感あると思ってる。
●キツネにならないでー!
大晦日の紅白みながら日ハムのきつねダンスを真似したら言われた。
●メシア
紅白中に突然クイズ。
「ママ、クイズね
いち かわいいあかちゃん生まれたよ
に きれいなあかちゃん生まれたね
さん メシアである」
「メシア?!」
「し せいじょうするのは かみです
ご きれいなさくら かわいいね
ろく メシアである
どれでしょー?」
「清浄?!」
キリスト教系の保育園に行っているので…クリスマスに年長さんが生誕劇をやるからそれの何らかなんだろう。「よろこぶたのしみ」も保育園発と思う。メシアとかせいじょう(清浄?)するのは神とかは、相入れない世界観だけど、宗教性を帯びた言葉には、きれいなものも多い。
子の言葉から子が生きてる場を想像すると、ものすごく良いもの、ものすごいクオリティみたいなものを持ってるように感じられて、それがどれだけ失われないようにできるかが親としての私の努力すべきことって気がする。
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