好きがあふれてる

「おかあさんのこと、だいすきだなあと思って」

昨日の就寝前のいちゃこらタイムに、子供が突然、「自分の気持ちに改めて気づいた人」みたいな口ぶりで言った。だいすきだよ、だあいすき、だいすき!などなどは日々言い合っているけれど、こんな口調は初めて。どこで仕入れたのかなあと考えていると

「てんとうむしのこと、だいすきだなあと思って」
「かたつむりのこと、だいすきだなあと思って」

と続いたので、かわいくて悶絶した。そんなにてんとうむしのこと、かたつむりのこと、好きだっけ?という疑問はさておき、なんていうか、夜寝る前に好きな生き物のことを思い出して、好きだっていう気持ちを抱きしめて寝るって、めちゃくちゃ良い。

また別のある時、わりと硬めのカンパニオにかぶりつく姿が大変なパン好きに見えたので、「パン好きなの?」と聞くと、「パンすきだよー」という返事。その後に「ごはんもすきだよ」と、ごはんのことも忘れてませんよって気遣いを感じる言葉がきて、さらに「やきそばもすきだよ」「おにくもすき」と続く。

「おさかなは?」「すき」「おとうふは?」「すき」「だいこんは?」「すき」「にんじんは?」「すき」「さといもは?」「すき」「さつまいもは?」「すき」「りんごは?」「すき」「ぶどうは?」「すき」「さくらんぼは?」「すき」「みかんは?」「すき」

「きらいなものはないの?」「ないよー。あと、ぱいなっぷるもすき」

好きなものばかりで何より。

最近は手先が自立してきた裏返しなのか、抱っこでご飯を食べたがる。すごいなと思ったのは、一口食べるごとにわたしの方を向いて、ぎゅうっと抱きついてきたとき。抱きつきながら嚥下して、またご飯の方を向く。口に運ぶ。向きを変えて、抱き合って、ひとしきり噛んで、ごっくん。それを繰り返すこと5回転でさすがに疲れたのかやめたけど、こういうときお行儀とどちらを優先すべきかも考えてしまうけど、まだ2歳だからいっかと、抱き合うにまかせた。

外を歩いていて、抱っこをせがまれて、抱っこ中にわたしのマスクを外して、「チュウしよ」とほっぺにチュウして、マスクを戻してくれる、とかも良くある。娘だけど、恋人みたい。我が子ながらキュンとする。


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