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自己肯定感と環境と周りの大人 〜他人の子どもの長所を探す委員会〜


先日息子が念願の金メダル取った話に、たくさんの「おめでとう!」をありがとう。
全て本人に伝えました❤️




他方で、「これは息子くんの自己肯定感高まるねー」みたいな返信が多くて少し戸惑った。

自信はつくかもしれんが、自己肯定感をこれではき違えてもらっちゃ困る。

自己肯定感とは、「できてもできなくても私は素晴らしい」「ありのままで自分は素晴らしい」と肯定する力。

挑戦して勝ちとることは素晴らしい。
例え負けても、挑戦することが素晴らしい。
こういう大切なことをスポーツは教えてくれる、だからスポーツは最の高。

でも「挑戦しなくてもあなたは素晴らしい。」ここは、なかなかスポーツから学ぶのは、難しいと思う。

ことジュニアスポーツは、色々な理由でやっている子がいる。
向いている子、そもそも運動能力が高い子。
さして向いていないけれど親がそのスポーツが好きだからやってる(やらされてる)子、楽しみながら続けさせたいと考えている親の子、技術ではなく精神力を鍛えるために通っている子。
上記すべての理由で通う子。

必ず人それぞれ長所はあって、そりゃあ、勉強はできればいい、スポーツはできればいい、絵は上手に越したことないけれど!
例えば歳下の子の面倒見がいいとか、遊びを思いつく天才とか、やられてもやり返さないとか、そんな風に言葉で具体的に表現すらできないけど、なんかイイヤツ、とか。

そもそも点数化や勝敗や言語化で子どもの長所が測れるわけがなくて、そこをいかに多種の大人と関わり合いを持ち、周りの大人が発掘&伸ばしてあげられるかが大切だと思う。
(これは、子どもがいてもいなくてもできることです。)
親の子供に対する視界は狭く、偏っていることが多いから。
特に私よ、自戒をめちゃめちゃ込めて。


真面目にコツコツ練習すること、そのスポーツに適性があること、それは素晴らしいことだけれど、実は勝敗が残酷についてしまうスポーツで本当の意味での自己肯定感高めることは、そんなに簡単なことではなく、結局周りの人の接し方がすごく大切だと思う。
その意味で、環境がその子に合っているかは大事。

ちなみに息子は週6の柔術の練習を、おそらく大変ともなーーんとも思ってない。私は行けとも言わない(行くなら遅刻をしないでとはいってるけど)。
本人は、家で一人で遊ぶより楽しいから行ってるだけ。



「環境と大人」というテーマで思い出すのは、息子が年長だった頃。数ヶ月通っていた幼児教室があった。名前は晒しませんが、某小学校への合格率が高い、スパルタ塾。

初回の授業で、名物先生は、天真爛漫な彼をみて「元気がいいのと無秩序は違います」と、バッサリ。
その後も「落ち着きがない」「野生児のようだね」「自分で進めすぎる」「説明が上手じゃない」「人の意見を聞きましょう」などなど

極め付けは、「勝ち負けにこだわるのは、彼が幼い証拠です」とも。
言っていることは全てその通りで、さすが息子をきちんと言い得ている。

でも、それは全て彼の長所なんだよね😅

もちろんその環境に合う子もいて、そこに順応できる子も多いんだと思うけれど、単純に彼には合わなかったんだな。
数ヶ月でスタコラサッサと逃げ出してしまったけれど、あそこで注意され続けていたら、どーなっていたんだろ!(息子の前に私のメンタルがやられてただろうな)


今の柔術は、彼の長所が全て生かせる。
落ち着きがなくて野生児みたいなところも、マットの上でとっさに自分で判断して行動にうつすところも。
そしてとにかく、「勝ち」にこだわる性格も。
(ラグビーも好きだったし合っていたと思うし今でもやっているけど、集団競技より個人競技の方が合ってるような気がしてる。あと、過干渉になりがちな私たち夫婦が、柔術のことわからないから干渉できないのもすごくいいと思う)
そして先生たちも、そんな今の彼を何も問題と思っていない、むしろ長所だと思ってくれていると思う。

みんなも、我が子の、そして周りの子どもの長所を積極的に探して、声に出していこうな😘

最近、日本社会や政治に思うこと、不満がたくさんあるんだけど、本当に動かないと、声に出さないと、何も変わらないと痛感しているので、とりあえず教育について思ったことを書いてみた。

てかさ、うちの息子はだいぶ個性的だからわかりやすいけど、ぶっちゃけ長所や強みなんて曖昧なものだし、夢中になれるものがなくたってよくない?
なんとなく満遍なくそこそこできる!でも、全部がパッとしなくても、よくない?
いつから商品みたいにラベリングするようになったの?
私は子どもの頃何の長所もないし、パッとしなかったし、打ち込めるものなんて何もない子どもだったと、自信持っていえるよ?
それでも、子どもの頃の様々な記憶が今の私の感受性を形成してるとつくづく思う。
苦手だけれどやらされてた水泳も、お絵描きも、ピアノ発表会の思い出も。ぜーんぶものにならなかったけど、全部私の感性の基軸になっている。

子どもってほんと、生きてるだけで素晴らしいよね。



写真はアリさんから直々にいただいた「自己効力感」の本。
自己効力感は、自己肯定感の根底にあるもの、かな。
基本的に教育本みたいな一般論が、ユニークな息子と接する上で全然しっくりこないので(本読む時間あったら我が子を観察すべきと最近気づいた)、言葉がけとかクソ食らえってタイプなんだけど笑、この本はわかりやすい。
自己肯定感低めな大人にもすごくいいと思う!
(ちなみに自己肯定感低めな大人には、赤い方の「お母さんの自己肯定感を高める本」もとてもおすすめ!)

能力面よりも性格的な強みに着目するっていうところもすごくわかりやすかった。とてもagree。
正直、対息子にはしっくりこない箇所もあるけど、それでも参考になる。


ちなみに私は写真のNGワード、3つともしょっちゅう言っています笑。

だって、本当にうちの息子、なんでもできるし、賢いし、やればなんでもできる(と思ってる)んだもんw

一般論は一般論で、あとは個別具体、その子に合わせてだよね!

長くなっちゃった。

何者かに育てなくていいんだよ。
何者でもなくても、自分のことがそこそこ好きな子に育てよう。
特に、教育過熱半端ない都内に住んでいる同志よ!振り回されずに、健全な子育てしような🥰☺️

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