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詩にちいさな絵を合わせて・・・
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2014年8月の記事一覧

希望の糸

あの人の幸せは きっと

私とは全く関係のない 眩しいところにある

それでも どこか

淡い期待が ちいさく付きまとう

勝手な細い希望の糸

それは 楽しい夢のように紡がれながらも

どこか 冷たく 悲しい感じ

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奇跡の夜

奇跡がふたりを出逢わせた

あれは 確かに恋だったのに

本心から いちばん遠いところで 生きていた

白い夜の

あのクリスマスを想い出すたび

今でも くっと

泣きたくなるの

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過ぎゆく夏の空の下

眩しく 遠くを仰ぎ見るふりをしながら

瞳の隅っこに あの人を映していた

あの人の瞳は 私を通り越し

輝く人を そっとみつめている

この 静かな恋を知っているのは

過ぎゆく 夏の空と

ちいさくうつむく私だけ    #詩

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花びらの行方

ひらひらと舞う

あの花びらの行方は 誰にも解らない

迷いながら 旅を続ける

この不安なこころのよう

ねえ

そこが たどり着きたい場所だったらいいね

ひらひら ひらひら

もう ずっと遠いけど

あの恋の上に 落ちて行けるといいね

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星の道

もう 

これ以上進めないと思った道の上にも

ふいに暖かく 星が見えることがある

とても臆病な 乾いたこころの一点を

見透かすように 淡く微笑むあの星は 

あの星は あなた

あなたが そこにいてくれたら

私は まだ 歩ける
#詩

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空っぽなこころ

琥珀色の枯葉をパリパリと踏みながら

無口な冬の空に ため息をつく

僕たちは 相変わらず遠いね

冷たい風が運んできた そのせつない噂が本当かどうか

確かめる術がないことで

君との距離を 思い知らされる

どこかへさらわれた一縷の望み

そして 

取り残された 空っぽなこころ

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希望の響き

たとえば

苦しい場所で 立ち止まった時

私を救ってくれるのは

あの人がくれた 宝石のような言葉たち

どんなに さりげなく ちいさくても

それは 輝き

遠い過去から風に乗り

今も私を せつなくさせ ときめかせ

死にそうなこころに 虹をかけてくれる

忘れられない

希望のような 響きたち

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決定的な何か

悲しいほど

平行線の恋

本当の自分が どんどん遠くなる

もう 夢の淵

今 一番欲しいものは

どこかで くぎりがつくような

決定的な何か

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悲しく自由

ふたりはもう 悲しく自由

さようなら

伝えきれず さようなら

こぼれ落ちた 想いもやがて

消えゆく今と風の中

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続いてゆく

毎日の ちいさな不安の粒

それがいつしか ビーズのように繋がり

時々 私の胸元で 苦しく揺れるけれど

この

手を放す瞬間の 名残惜しさがある限り

花びらのような想いは 

続いてゆくのだろう

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