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詩にちいさな絵を合わせて・・・
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2014年6月の記事一覧

涙のカプセル

まあるい その花の中に

辛い気持ちを閉じ込めた

涙の赤いカプセル

今はまだ 悲しみの底だけど

やさしい風にはげまされ

やがて

ちいさな希望の粒に変わり

広い空へと伸びてゆく

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宝物

その

大きな愛たちでさえ

遠く無力だったのか

細い雨が ちいさく震える紫陽花の頬を伝わり

こころの深いところに ポツリと落ちた

君の笑顔は

希望のように暖かく

どんなときも宝物だったよ

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冷たい頬

おもいきり 泣いた頬を

夜風がやさしく滑り 通り過ぎてゆく

顔を上げ

頭上に輝く月を 追いかけながら歩く時

どこまでも どこまでも

けして縮まることのない 月との切ないこの距離に

今の恋を想う

今夜は三日月

こころも 冷たく細く欠けている

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甘やかな感情

この頃

私がとても 心細く

ずっと不機嫌に寂しがる理由を

あの人は 知らない

ただ 純粋に優しさをくれることでさえ

今の私には 罪だとゆうことも

いつからか

私だけが秘めている 甘やかな感情

それがふたりを

とても寂しく 遠ざける

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蕾の中に

この せつない涙の根っこにあるものは

私だけの とても密やかなものなのに

時々 とりとめもなく広がって

こころの大部分を強くさらわれる

それが これ以上膨らんで 悲しくこぼれ落ちないように

今はまだ

硬い蕾の中に 甘く閉じ込めておこう

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おまじない

あの人の

イヤなところを 無理やりだけどひとつ 見つけたの

その ちいさなひとつだけは

絶対 おおきく 覚えておかなくちゃ

それは 

夢を見すぎる私のこころに あきらめをつけさせるおまじない

悲しく沁みる

最後の おまじない

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涙の粒

悲しい気持ちを隠したの

入道雲の奥深く

そこから落ちる涙の粒は

あの人のこころに 沁みわたる術を知らず

ただ 跡形もなく 消えてゆく

やがて

夏と一緒に飛ばされて

遠く 遠く

霧のように 消えてゆく

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優しいこころ

世の中で

一番綺麗な色をしている

「優しいこころ」

それは 孤独の扉を開け

生きる光や希望を生み

熱い涙を誘い

愛に響き 愛を育て

繋がりを確かなものにし

たぶん 

未来に

全ての答えを持っている

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星あかりのような

くだらない中傷

ふくれっつらな現実

うそつきな言葉たち

冷たくしおれた恋

いつしか

硬く乾いた君のこころに

星あかりのように 優しくあたたかい

あの 光の海をあげる

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願い

笹船に乗って さらさらと

星の河を渡り

こころの奥の あの人に逢いたいのです

幸せそうな笑顔を見ることができたなら

それだけで

きっと それだけで

明日からもまた

生きてゆけるのです

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瞬間

ふとした瞬間に

想い出すことは なに?

想い出す景色は どこ?

想い出す人は 誰?

その質問全ての先に 今もやさしく あの人がいる

忘れられない

遠い夢のようだけど

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遠ざかる夏

夏が泳ぐように遠ざかり

しぶきのような雲も どんどん過去へ流される

夢は

どこで風に乗るだろう

君とは 遠く

どこで また逢えるだろう

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はじけた想い

ゆらゆらと 高く舞い上がった想い

あの人にたどりつく手前ではじけ 夢のように消えた

この恋が

これ以上 辛くならない為に 必要なものは

もう けして 己惚れないこころと

あの人の 冷たさ

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やさしい両手

苦しみまで 包み込んでくれた やさしい両手

それは あたたかく

こころの真ん中で 今も私をささえてる

遠く 散り散りになっても

揺るがない空のように

ずっと私を ささえてく

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