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Chie Ito
2015年9月30日 16:52
しんしんと 凍る夜君を想うと せつなくそしてしみじみと 悲しいこころの奥の言葉は 粉雪のように沈黙させたまま冬のどこかにもう消してしまわなければ
2015年9月26日 21:11
冷たく薄い空を 細く駆け抜けてゆく風や足元を踊る枯れ葉にも 寂しさとゆうものがわかるだろうか想いを残したまま街はいつしか 琥珀色に染まっている逢いたい人はどの季節の先にいるだろう
2015年9月24日 09:44
懐かしい 夢の中でその色は 揺れていた遠い日あのコの庭先に咲いていた あの赤だ細い指先で そっとくれた一輪の あの赤だ目覚めたとき胸いっぱいに沁みるようなあの花の せつない赤だ
2015年9月22日 10:03
たとえばとても悲しい気持ちになったときあのお菓子のように可愛い花を こころに咲かせてみるやさしい風が吹いて傷んだ気持ちは 遥か遠く流れてゆきそしてふとあの人の 青空のような笑顔を想い出す
2015年9月21日 07:23
星の輝く 青い夜遠い 夢への階段を ひとつだけのぼったやさしい夜風は 希望の花束星たちのまたたきは ちいさな拍手踊るこころときめく アンコール静かに微笑む 夢の街
2015年9月15日 07:24
その風の路を 通るとあの日の記憶が こころを揺らす一度だけそっと 手を繋いだ 帰り道いちばん言いたかった言葉は どうして甘い風の中で迷子になったんだろう冷たい指先ちいさくうつむいた 秋の午後