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そのひと支援について考える

おかげさまで、
今年3月にそのひと支援研究所、を作りましたよー、と公表してから、
そのお話をさせていただいてから、
リアルに聞いてくださったり
オンラインでその概念をお伝えする機会があったりする中で、
ご興味を持ってくださったり、
今まで感じていた違和感を理解できた!と
お伝えする場を設けてくださる、
感度の良い方に出会えていることに感謝してます。


本日は、
そのひと支援の時間的な捉え方を
私なりに感じている部分を
お伝えしてみようと思います。

病院の連携室にいると、
お引き受け先を探すことに時間を大変割かれます。

高齢化、独居、という中で
またいた暮らしに戻るために、
人手がかかって決めかねることも増えています。

わたしがケアマネジャーをしていた時は
事業所の訪問介護に
たっぷりと人材がいて、
帯でサービスを毎日埋めることは大変ではありますが可能でした。
今やその受け手がいないこともあり難渋します。

その時に、どうしても
退院支援を、点、で、捉えがちなのが、
いささか、
気になっていました。

今までに自分らしく生きてきたひとが、
患者、というカテゴリーにまとめられ、
自分の人生を
ご家族や医療者の考えで
横取りされるような、
ステージに入ってしまうような
場面に遭遇します。

ご本人はどういう人でしたか?
ご本人ならどう考えると思いますか?

ACPの考えや研修は進んでいても、
それを丁寧に伺ったり
方向性に活かしたり、
実践に本当に活かせている専門職は
どれだけいるのでしょうか?
ドラマのように最後は関係者が腑におちて、
手を取り合って泣いたり、
倫理カンファレンスなどで、
少し知識が上回っている人が、会を誘導しすぎて
当事者が置き去りに
なってないだろうか?

などといつも
考えつつ、悩みつつ、
みんなとシェアしています。

退院支援、という、点では、
何かを見失いそうで
怖くなり、
考え抜いて、
そのひと支援、という言葉を提唱し始めたのは
そういう気持ちからです。

長い時間の流れの、点 を支えるなかでも、
その人も、
御家族も
支援者も、
それぞれの立場や想いに触れること、
手放さないこと、が、
そのひと支援なのかなと、
まいにちのさまざまな学びの中で
感じています。

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