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チームで働くということ〜何に対して怒っているのか、何を大切に思っているのか〜

医療の世界で、多職種で連携していると、周りの人の感情の「地雷」を見つけることがあります。
何に対して怒っているのか、というのは、その人が何を大切にしているか、が
よくみえるものです。

多職種では、それぞれがそれぞれの役割を果たしています。
その上で情報共有を行います。
その点で、自分の領域の仕事に注意が払われていない言動が度々あると、
モチベーションは下がりこともありますよね。

でも、、、あなたは今何について怒っているのでしょうか。

例えばあなた以外の職種が、
あなたの組んでいたスケジュールを
勝手にキャンセルしてしまっていたら。。。
それを知って、怒る人もいるでしょう。
確かに、多職種連携のリスケジュールは一苦労ですから。

でも、「あなた」は「本当に」そのことで怒っているのでしょうか?

その怒りはどこから湧き上がり、どこに、向けられているのでしょうか。

多職種へのマウント(あなたたちって、何にもわかっていないのね?)
自分の仕事の大変さを否定された(どれだけリスケが大変だと思っているの?)
もしくは、、、
自分の仕事に勝手に手を出した!という、、、気持ち?

これは、全て、
自分の気持ちにだけしか、
関心が寄せられていないのかもしれません。

厳しい言い方ですが、
自分を蔑ろ(ないがしろ)にされたことだけにしか
気持ちが向いていないように思いませんか?

私も人間ですから、
ちょっと、一瞬ムッとするかもしれません(笑)
でも、
仕事全体としては、実は、大したことではありません。

私は、
もう一歩進んで、
その決定がどのような点でどこに影響するのだろう、
というところに目を向けたいところだな、と思っています。
その上で、患者やスタッフに大きな影響がなかったら、
リスケぐらいは引き受けてもいい仕事かなと思っているのです。
(あくまでも当院での動きとして、ですけれど)

他の仕事でも、他部署がルール通りに処理せず、
患者さんやご家族に指摘されなくても
ご迷惑になりそうになったことを
事前に私の部署のスタッフが発見した時に、
それに対して、どんな態度を示しているか、で、
その人が大切にしているものがわかります。

要は、仕事の流れの中で、なぜそのようなことが起きたのか、
そして、
それによって被害を被る人(患者や家族、スタッフ)を少なくしたい、
ということに着目したいのですが、
そうではない反応を示す人も多いですよね。

自分の部署のスタッフには、
「立場が変われば見えるものも違うのだから、
こちらに対して配慮がないな、と思ったとしても、
そうそうこちら側の事情を知っているわけではないのだから、
次からはこうしてほしい、と伝えてくださいね」と諭すようにしています。

それでもまだ、怒っている時は、
何に対して怒っているのか、
に気づいてもらう必要がありますよね。

これは骨の折れる仕事ですが、
自分と共に働くスタッフで、
人と接する、
人の相談を受ける職種の人には、
そこに気づいてほしいので、
しっかり時間をかけて教育する、(気づいていただく)ようにしています。

さて、これができたとして、、、
本当に、十分な多職種連携はできるでしょうか?

他にも大きな問題は発生します。
建設的にお伝えしても、単なる指摘、、、ととる相手もいます。
その人たちの心の動き、を次は紐解いていこうと思います。

〜同じ内容を stand Fmでもお話ししています〜


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