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温かいなぁ。

先日、教え子たちのお母様が立ち上げた地域の居場所を訪ねました。そこで11年前の教え子、T君やKちゃんと再会しました。

「こんなにお兄さんお姉さんになって。」

涙が溢れて止まりませんでした。

お母様たちとの思い出話に花が咲きました。

〝ママたちの放課後図工教室〟

当時、なかなか例を見ないプロジェクトを
提案してくださったお母様に
私は改めてお礼を言うことができました。

「前任の小学校は私の原点なのです。地域アートプロジェクトを始めたいと想うきっかけをくださったのはお母様方でした。ずっとずっと、お礼が言いたかったのです。もう一度繋がることができ今も涙がこみ上げてくるのです。温かな居場所に心が震えました。また会いに来ます。今後ともどうぞ宜しくお願いします。」

学校に風を通し、
温かな光を差し込む存在である地域の人たち。
先生たちの心に点を置き続け、
一本の線へと導く保護者。
この人たちのことを想う時、
子どもたちをチームで守り育てていくことの
大切さに気づくことが出来ます。
とりわけ特別支援学級のお母様方の働きから、
私は多くを学びました。

泣きじゃくる我が子の手を引き、門をくぐる母親の姿。堪えきれず溢れでた涙を拭い、教室まで連れて行く母親の強さ。子育てを経験したことのなかった若き日の自分に「先生、先生…」とより頼んでくださる柔和で寛容な表情。それは我が子を想い、沢山たくさん涙を流してきた人のもつ麗しさなのだと再確認しました。

「私もこの人たちのような強い存在になりたい。」

背中を押された日でした。
ありがとう。
本当にありがとう。
皆さんと出会えて私は幸せです。

                 米光智恵

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