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残穢(ざんえ)読了。ヒタヒタくる恐怖のようなもの

2021年は積読消化の年にしよう。

というか、今年何やったっけ?と年末に虚無に襲われないですむように自己防衛の意味も込めて、毎日10分読書というのを1月からやってます。

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今回読んだのが残穢。

2月22日に前の本読んでからなので、大体2月23日〜3月12日。

読み進めるほどに続きが気になって気になって、何度も10分オーバーしまくって読んだ💧。

語り口は筆者自身の体験談のような文体で書かれているので、おそらくは筆者の実話体験をベースにした実話怪談だと思われる。

つまり、

自身の体験に基づいた実話怪談ミステリー

なのですが、巷でよく見る怪談ものとは違って、身の回りの怪異を淡々と事実に基づき観察し、原因と思われる背景を探り、怪異の根源を手繰り寄せていくという内容。

明確な誰かの呪いであるとか、この無念を晴らさなければ命が危ない、という差し迫るパニックのような恐怖はないのですが、逆にそれが怖い。

日常、気づかずにやり過ごしている何かしらの物音、気配、一瞬の見間違い…。

実はそれは、過去に大きく根をはった呪怨から生まれた穢れの名残り(これが残穢というタイトルのもとになっていると思われます)ではないか…。

人が知らずにそれに触れた時どうなるか…。

自分の身近にもすでにあって、知らぬ間にそれに感染、汚染されているとしたら…。

ちょっと待って、私の身の回り大丈夫?(汗汗汗)

という、ヒタヒタした恐怖が味わえます。

私はとりあえず、霊験あらたかなお守りで自己防衛しております。



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