「勝てるデザイン」読了しました
私、絵で仕事ができたらいいな!というのが子供の頃からの夢なんです(知らんがな)
で、絵を生業にする仕事とは何だろう?
と考えたものの、これという職種を子供だからあまり思いつかず。
後のち、進路を考える年頃になって改めて調べてみてようやく、いろんな職種があると知る。
デザイナー、イラストレーター、漫画家、アニメーター、グラフィックデザイナー、挿絵ライター…
そしてどうやら、学費の高い美術系の学校に行かなきゃならんとか、人気で収入が左右されたりしてどうも不安定らしいな…
と怯むわけです。
裕福でもない家庭で、才能なんてあるんだかないんだか、ただ絵が好きなだけの私がやってける世界ではなさそうだ。
現役ストレートで通る自信も、留年する経済的余裕もなければ、それでもトライしてみよう!という覚悟もなかった。
まさしくヘタレ。
なので、デザイナーという職種は、私にとって憧れであり、自分のセンスと才能で堂々戦う、まさに勝ち組の職業。
そんな勝ち組デザイナーが伝授する「勝てる」デザインの教本!
これは読まなければ!
私は現在、なんやかんやで漫画家の端くれらしき立ち位置で絵とマンガを描いている。
今年の春には怖いもの知らずなことに開業届まで出しちゃったし。
子供の頃の夢はどうやら叶ったようだけど、それでもまだ
私、絵で食ってます!
と自信をもって言えてない。
開業もしてるんだし、名乗ったもん勝ちとばかりに、自分から仕事取りに行こうと思えばフリーイラストにどんどん出したって、クラウドソーシングで売り込む手だって、動く術はあるはず。
可能性はゼロじゃない。
それでも、二の足を踏んでしまう。私の作品、イケてるのかな?ダサいのかな?と悩む間に時間が過ぎてしまう。
ここはやはり、プロで成功している人のお手本を見せてもらおう!
ということでこちらの本を購入。
デザインや作品作りのノウハウ本という形でデザインワークのお手本やサンプル紹介も参考になりますが、著者本人の経歴も面白い。
任天堂デザイナー時代の経験話やフリー転身後、自身のデザインコミュニティ立ち上げと活躍を続ける著者。
人とワイワイ意見交換しながらなにかを創り上げるのが楽しい人なんだな。
ううむ。そこに関しては影キャの私、真似できる気がしない…。
しかし、一流(に私がなれるかはともかく!)を目指すための作品作りに必要なマインドセットが、本の随所に散りばめられている。
デッサンの筋トレの話
思考と造形を往復する話
プレゼンはラブレター…
字面だけで、どゆこと?と読みたくなりませんか?
私の中で刺さったのは、「仕事をいかに自分ごとにできるか?」という言葉。
デザインというと、クライアントに言われたこと、相手の意向をくみとった作品作りができることが大切で、もちろんそれができることがいいクリエイターなわけだけど、ともすれば、言われてないことはしないという受け身になることがある。
と言うか、私はなってしまう。
そこからさらに一歩、
こうしたらよりいいんじゃないか?
という自分ごととして提案する姿勢で作品作りをするのが、自分も楽しめるし熱量の入ったいい仕事ができるんじゃないか?という提言です。
巻末のワークも、クリエイターとしてセンスの基盤を作ったり、良作に触れて引き出しをたくさん作るためにすごくよさそう。
何度も読み返して、その度に新たな答えが見つかりそうな、そんなデザイン教本です。ありがとうございます!
ここまで読んでくれてありがとう。
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