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8P漫画ネームできる講座に参加したよ②

こんにちは。在宅で漫画やイラスト描いてるちえむです。

コミチで漫画も描いています。


お仕事絶賛募集中です。

先日書いた、東京ネームタンクさんの漫画力upワークショップの続きです。

楽曲「夏祭り」の歌詞のイメージから漫画を作る回でした。

前回の記事はこちら↓

前回お話したのは、8枚の大きなイラスト、紙芝居を作るところまででしたね。

ここから8Pマンガのお話を作っていきます。

今回、絵が多いので、スクロール多めです。

その辺了承しながら読み進めてくださると幸いです。

8枚紙芝居から8P漫画を作る

お題で用意されたストーリーに沿って、8P紙芝居をみんなで描きました。

私が描いた、というか初回間違えて無言のコマ割りを描いてしまい(うっかり八兵衛💧)、描き直したのがこちら↓

①夏祭り待ち合わせ。相手が浴衣姿で来る。

夏祭り8枚紙芝居_004

②金魚すくいをして楽しむ

夏祭り8枚紙芝居_005

③遠くに同級生を見つけ、距離をとる

夏祭り8枚紙芝居_006

④相手に告白したい、と決意する主人公

夏祭り8枚紙芝居_007

⑤神社の境内で線香花火

夏祭り8枚紙芝居_008

⑥打ち上がる花火を見上げる

夏祭り8枚紙芝居_009

⑦花火の音の中、好きだと言いかけて、結局言わない

夏祭り8枚紙芝居_010

⑧何年かのち、花火を見上げながらそのことを思い出す

夏祭り8枚紙芝居_011

今回、割と王道的な、少年と少女の淡い恋の物語という風になりました。

最初のアドバイスでは、主人公は必ずしもこれでないと!という縛りもなくて

男の子同士、女の子同士、浴衣姿のおじさん、実は片方が宇宙人?

どんなのでもいいよ!設定は自由なんだから!

と言われていました。そう、まさに

妄想はフリー

なので、いろんなパターンを頭の中で取っ替え引っ替えしてみましたが、最終的に上のような紙芝居に落ち着きました。

私は、この歌を昔から知っていたこともあり、その分思い入れや、きっとこういう子たちのこういう恋物語だろう、というイメージが長いこと定着しているので、かなり王道な感じの話になったんだろうと思います。

それはそれでもちろんいいんですけどね。

ただこれで、

自分はワンパターンな発想しかできない…

と落ち込む必要はなさそうです。

私はまさに描いてる最中に、これで落ち込んでいました。

みんなの作品が面白くて。みんないろんなパターンの主人公、キャラクターを生み出せるのに私は…泣って感じです。

でも、自分の中の固まりきったイメージをいったん描き切って、しばらく時間をおいてみると、あら不思議。

今度は違うパターンが描きたくなったりします。BLだとどんなだろう、百合は?擬人化は?熟年カップルのしっとりした話にしたっていいのか…。

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だから、その時思いつきにくい設定を無理して作るより、自分の中の純粋なイメージに従って描くのがやっぱりいいのではないかな?と思います。

紙芝居の絵を見せゴマに、話をつなげる

さてこの8枚の紙芝居、一枚一枚がそれぞれのページで自分が印象的に思いつき、イメージした絵ということです。つまり、

そのページで1番印象深く見せたい絵

というわけです。ですが、一枚ずつの絵の連続だけでは細かい話が読み取れない。絵と絵とを、繋いでいく必要があるわけです。

一枚絵の前後にストーリーを差し込み、コマ割り、セリフなどで繋いでいくと、8枚の紙芝居が8Pの漫画になっていく

これが、8P漫画を作る方法なわけです。

例えば1ページ目。

主人公と浴衣姿の相手の子。

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待った?

というセリフで待ち合わせしてたんだな、とか。背景でどこにいて、空の色で時刻はいつくらいで、主人公の反応で二人の関係値はどのくらいなのか…。

こういった情報を散りばめつつ、次のページの金魚すくいにつなげます。

えいや。

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どうですか汗。

あっ!金魚すくい!

ですよ。若干唐突なつなぎになってしまいました。

2ページ目1コマ目の女の子が歩きにくくてシャツをつかむとか、話の流れになんも関係ないですよ。

ただ描きたかった。

それだけ。

このシャツつかむ、が後半で何か効いてくるような話の展開にしてもよかったのか…。

気づくのはいつも後から。

1ページに入れられる情報量って、結構限られるので、1コマ1コマ無駄にできないなとやはり思います。

なかなかできてないけど。

描きたかったイメージと、迷いの正体

いろんな設定のパターンを考えながらも、この時、結局のところ私が描きたいと思ったのは

まだ付き合っていない、でもなんとなく特別な存在である友達同士

お互いを意識しながら、でも告白には至らない少年少女の淡い恋心

でした。しかしここでいくつもの壁にぶち当たります。

講師のごとう先生も言っていましたが、

壁1.「まだ付き合ってないのに二人きりで夏祭りに行ける関係性ってどういうものなんだろう?」

途中で告白しよう!というシチュエーションになるのですが、

壁2.「なぜに今日この場で告白しなくちゃと思うのだろう?何を動機づけにしたらいいの?」

最終的に告白できないまま大人になった主人公、というオチ。

壁3.「何が告白の障害になったのか?

いま一体どういう状況、どういう感情で昔の恋を振り返っているのか?

相手の子はどうしているのか?」

謎だらけです。

この壁一つ一つに自分なりの答えらしきものを当てはめ、ああでもないこうでもないと考えまくってます。

相手の女の子と近々離れ離れになる←だから告白しなきゃという動機づけ

で、ドナー見つかって渡米する話とか

でも告白できない←なぜなら相手の負担になるかもしれないから

普段入院生活の彼女の初めての夏祭りの思い出。いい思い出のままでいさせたい←告白してダメだったら相手も辛いから

大人になった時、自分も医者になってて、彼女のことを思い出すとか、アリじゃないか?

とか。

とにかく最終的に叶わぬ恋な訳だから、どっちかが宇宙人とか未来人とかって設定も考えました。

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迫る刻限。

固まらないストーリー。

そうしてどうにかこうにか、残りの時間で作り上げた話が、こちらの8P漫画です。

8P漫画ラフ案

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とりあえず見開きで2ページずつ、紙芝居絵の隙間をつなげていくとこうなりました。

途中番号が抜けたりしてますが、右から左に読みます。

最終ページ、パターン別で絵が重なったりして、実に迷っている様子がよく見えますw。

でも、色々設定を考えたり、その設定を説明するためにセリフとか考えたりしましたが、やっぱり最初の自分の中のイメージ、

言葉にならない淡い恋心

で行こうってなりました。

なんだかな。

最終完成品

0東京ネームタンク夏祭り完成_002

0東京ネームタンク夏祭り完成_003

0東京ネームタンク夏祭り完成_004

0東京ネームタンク夏祭り完成_005

告白しようと決めて会ってるはずなのに、お目当ての金魚がすくえたら…とかこの線香花火が終わったら…とかめちゃくちゃ優柔不断な主人公。

そして結局言えなかった恋心。

情けないですね😅。

でも、私もこんな感じの優柔不断なので、この主人公の気持ち、よく分かります。

だけど、失恋物語と思って描いてるけど、案外告白できなかったけど、なんだかんだあって結ばれてるパターンだってあるかもしれないですよね。

花火見上げてる後ろに、今は妻になった当時の好きな子がいたりとかしてさっ。

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妄想はフリーなんですよ!

感想

8P漫画の作り方、私の拙い説明ですがお分かりいただけましたでしょうか?

まとめとしては

ページごとの印象的なイメージ絵を描く

イメージ絵には自分の萌えを盛り込みまくる

ページごとのイメージ絵を間のストーリーでつなぐ

萌えを盛り込むことで、まずは自分を楽しませながら漫画を描くことができる、というのも大事なポイントだと思います。

13時から17時までの濃密でエネルギー消費量半端ないワークショップでしたが、私としては「夏祭り」を聴くたび、いつも浮かんでいたおぼろげなイメージを今回こうして形に出すことができたのでよかったです。

恋心って、描くの難しいですね。

いろんなパターンがあって、考えてると楽しくもありますが、やはりめちゃくちゃエネルギー使います。

松本さんに相談しようかなっ。

…すいません。

元ネタが分からないって方は「 B'z   恋心 」で検索してください。

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最後に。

東京ネームタンクさんでは様々な講座やカウンセリングで漫画を描く人を応援しています。今回のような漫画を描く講座も定期的に開催されているので、興味のある方はぜひ覗いてみてください。

長文、長スクロールにも関わらず、ここまで読んでくださってありがとうございます。

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