又三郎のごとく去り行く冬帽子
句会でお世話になった方が今回で結社を辞めて、違う仲間と座を囲むとのお知らせがあった。
その、挨拶句として。
その方は、冬の句会には、バーガンディのおそらく天鵞絨の帽子を被っておられた。
また何処かでお会いできると嬉しいと思い、そのことを思い出して、拙句をお送りした。
冬帽子というのが、少し甘いかと思うし、「風の又三郎」と合わせるところは、即き過ぎとも思うが、今回はご挨拶ということもあって、このままお送りした。
本日は、小林恭二氏の「俳句という遊び」を読了。もっと早く読んでおけば良かったー。とは言え、これは20年も前の本であり、遅過ぎるのではあるが。
句会の良さ、句会で真剣に遊ぶ、時代の俳人たちの真剣味×軽みのやりとりが素晴らしい。
そういう意味では、挨拶句も、句会ならではのもの。その時のその空気感、状況を捉えて詠むものだろう。
次はこれも遅ればせながら、「俳句という愉しみ」を読む愉しみがある。
次の句会も今までと違った気持ちになってきた。
(写真は、日本民藝館の撮影許可のあった箇所での一枚です。)
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