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パウダーの話

恐ろしい事に、世の中には「知ってて当然だよね」と放置されている事が多々あると思います。
たとえば、このマスク生活で定番化したと言えるセッティングミストというかフィックススプレーというかメイクキープミストの類なのですが。
ただスプレーするだけでは100%の力を発揮できない事をご存知ですか?
あのテの商品はフェイスパウダーとセットで使う事で100%の力を発揮します。
を水分で固めて定着させるものなので。
だから、たとえばクッションファンデの上にいきなりスプレーしても、素晴らしい効果を感じる事は出来ないのです。
最近気付いたんですけど(遅)、セッティングミストって100円ショップでも売られているんですよね!
と云う事は、世の中的には完全に定番化したと考えられます。
でも、どの商品にも「パウダーとセットで使ってね」というような注意書きってありません。
この事を皆さん知ってるかな?わかってるかな?と心配になってしまいましたので、いまこれを書いています。
じゃ、そういう事なんで。
スプレーの前にはパウダーはたいてね☆
バイバーイ♪

・・・・・・

などと終わらせる事はわたくしの場合ありませんので宜しくお願いします。
この機会に、フェイスパウダーのつけ方をお教えしちゃおうと思うのです。
だってパウダーのつけ方も「知ってて当然ゆえに放置」案件じゃありませんか?
それに近年ツヤ肌命の人が増えてパウダーの存在自体がないがしろにされている気がします。
パウダーって本来、ファンデーションなどを固定してお肌を綺麗に見せて清潔感まで演出できる、とっても素敵なアイテムなのですよ。
ただし、良いパウダーを正しくつければ!のお話です。
メイクキープミストについてはこの記事

で書いておりますので、気になる方は読んでみてくださいね。

さて。
わたくしの言う良いパウダーとは、ラメなし・パールなしの色が全くつかない、トランスルーセントタイプ(無色透明)のルースパウダーを指します。
この条件さえ満たしていればOKなんですけど、
これまでの記事で取り上げて来た具体的な商品は、この辺です↓

最近発売されたこちらも好感触でしたので、ご紹介しておきます↓


ちょっと話が逸れてしまいますが、最近は動画にもフィルターがかけられるんですね。
お肌が異常に綺麗なユーチューバーみたいな人ってライトを工夫して毛穴とか飛ばしてると思っていました。
でもわたくし、目撃してしまったんです、フィルターが外れる瞬間というやつを。
あれって結構ショッキングですね〜。
こんなふうに↓

あっ脅かしてすみません、ただのオレンジです。
今回は食べ物の画像しか出しませんのでね、是非ご安心戴きたいのですが、内容はいつも通りハードコアですので、その点だけご注意ください♡
で!
何が言いたかったのかと申しますと。
日常生活において至近距離から見ても綺麗で、しかも急に外れるなんていうショッキングな事故が起こらないフィルターって自力でかけられるんですよ!という事です。
読者の皆様ならもうお気付きですね?
わたくし智恵子式では、そんな自力フィルター目的でパウダーを使います。
だからこそ、肌の色や光の反射具合を不自然に変えてしまうパウダーは使わないのです。
などと書くとマイルドですが、要するに、特別な事はしてないですよ?元々お肌が綺麗なんですよ〜ウフフ♡という仕上がりのために邪魔な要素は全て排除すると云う事です。
そのため、目指す質感はセミマットになります。
すると、ありがちなのが、この質感を目指してしまう事なんですよね↓

極端なマット(NOT桑田家ご子息)です。
ファンデーション厚塗り+マットなパウダーたっぷりにすると、綺麗な土台を作っているかのように思えるのですが、実際見ると消しゴム人間です。気味が悪いので目指してはいけません。
また、マットなパウダーと言うと、このようなフォギーな仕上がりを思い浮かべる方も多いかも知れません↓

これはこれで可愛いんですけどね、万人向きではないです。
それにこれは一昔前のマット感なので、現在では全体的なバランスを取るのが難しいため、ここを目指すメリットがありません。
そして「パウダーは必要な部分にだけごく少量、ブラシでささっとかけます」派の人々も大勢いらっしゃるんですけど、それって、まあこんな感じです↓

撮影のような瞬間的な目的だったら良いと思うんですけどね。
「必要な所」とか「ごく少量」とか「ささっと」とか判断が難しく、かえってベースメイクにムラを作ってしまう手法なので、素肌の美しさによっぽど自信がある方以外にはおすすめ出来ません。
そろそろ、
じゃあ何ですか、こうすればいいんですかっ⁈
という人が出て来そうですね↓

ええと、違います。
あっそ。じゃあこれですか⁈

わあ、惜しいですね!
これです↓

はい、目指すのはこれですよ、コレ!!↑
おわかり戴けますでしょうか。
粉っぽさがなく内側のツヤ感を消してしまわないセミマットです。
全体をムラなくこの質感に整える事が出来れば、不自然には見えません。
それに、メイクってバランスというものが大変非常にとっても重要です。
現在はさまざまな輝き方をするポイントメイクのアイテムがあるので、それらの個性を活かすには、ベースメイクはこのようなセミマットが最適だとわたくしは思います。
ベースメイクもポイントメイクも全てツヤ系でまとめてしまうと、コスメそれぞれの質感の良さが享受できないだけでなく、最悪、ヌルヌルと云う清潔感が全くない印象になってしまいます。
肌の質感がセミマットにムラなく整っている事は清潔感にも直結しているのです。
特に、今のような暑い時期はただでさえ顔がギラギラしがちじゃないですか。
良い意味での「ツヤッツヤ」と云う印象は、一瞬を切り取った静止画以外では難しいという事を覚えておきましょう。これだけでも違います。
キラキラ具合に惹かれて買ったアイカラーがあなたのお肌の上だと素敵に輝かないのは、ベースメイクの選択が間違っているからかも知れません。
と云う訳で質感を整えるために、パウダーをまんべんなくムラなくつけたいのです。
よくメイクアップアーティストの方とか「パウダーは首から打ちます」なんて仰いますけど、これも完全に撮影時の技法です。
わたくしはコムデギャルソンのワンピースの襟元を汚したくないので普段は絶対にやりません。
黒い服って汚れが目立つじゃないですか。
って話ではなく。
パウダーって意外とものすごく舞って周囲を汚しがちなので、ここからどなたにでも実践しやすい智恵子式の正しいつけ方を説明して行きますね。

ツールは、毛足が長めで厚みのある大きめのパフ大きなパウダーブラシを使います。
紹介してもわたくしには何の利益も発生しないのにいつもおすすめしてしまうのはこのパフが理想的だからなんですけど、何かひとつツールが欲しい方には特におすすめ出来る物です↓

ブラシは、余分なパウダーを払うために使うので大きめでしたら何でもいいですよ。
理想的なのはこのサイズ感です↓

付属品の小さなブラシや、

先の尖ったタイプのブラシは避けてください。

ヒトの顔と顔のパーツは曲線で構成されているので、そこに直線が来るとすごく目立つのです。
小さいブラシや尖ったブラシだと毛量上どうしても直線を描いて、せっかくまんべんなくはたいたパウダーを直線的に拭ってしまうおそれがあるので、そこまで大きくなくても、平らな面を片面ずつ顔にしっかり沿わせられる毛量のあるブラシを選ぶようにしてください。
まあ、そもそもパウダーをつけすぎなければ払う必要はないんですけどね。

と云う訳でつけ方ですが、まずパウダーを容器のフタの裏かティッシュペーパーの上に出しちゃってください。少しでいいですよ。
そして、そこにパフを軽く押し付けてパウダーを取ります。
なので、もし最初にパウダーを出しすぎてしまったとしても、まずはここで調節してください。
出しすぎたパウダーは、最終的に容器に戻せばOKですので。
パフに取ったパウダーは、パウダーが目視できなくなるまでよーく揉み込みます。
パフをギュッギュッと二つ折りするように繰り返し握ってもいいですし、何もついていない別のパフや清潔なティッシュペーパーにパフの表面を擦り付けてもいいですし、とにかくパフ全体の毛足の中にパウダーが入り込むようにしてください。
この揉み込み作業をしても目視できたりバフバフ落ちて来るのが周囲を汚す余分なパウダーなのでパフ表面に残しておかず、最初のフタの裏やティッシュペーパーに必ず落としきります。
そして、この何も落ちて来ない状態のパフを顔全体に静かに押し当てて行くのです。
パフをスライドさせたりこすったり、力いっぱいパンパン叩いちゃ駄目ですよ。
あぶらっぽさが気になる部分がある方はそこから、乾燥が気になる方は顎から、肌に対してパフを垂直に押し当てて行きます。
ぎゅーと押し当てるのではなく、擬音にするとボリュームのかなり小さい「パタパタ」という感じで優しく力を入れずにパフを少しずつ移動させて行ってください。
小鼻や目元などの凹凸があったり細かい部分は、パフの持ち方をこのように変えて↓

画像中の矢印の範囲ぐらいを肌に押し込むようにしてパウダーがしっかりつくようにします。
アイブロウペンシルの色がつかなくて眉が描けない事でお困りの方も、こうして顔全体にまんべんなく、眉周辺にまでパウダーがしっかりついていればアイブロウ製品は発色しますので是非お試しください。
また、汗を沢山かきやすい夏場は特に、顔周りからメイクが崩れて来るので生え際やもみあげまでしっかりパウダーをつけておけばメイク崩れまでの時間を引き延ばす事が出来ます。
こうして顔全体にパウダーをつける事が出来たら一度、顔全体を鏡で確認してください。
鏡に近寄りすぎちゃ駄目ですよ、上半身映るぐらいがベストです。
これで首との差が激しければ、ブラシで優しく顔を撫でるようにして余分なパウダーを払います。
首との差がなければそのままでOKです。
もし物足りなければ、同じ事をいちばん最初から繰り返してください。

あら。
そういえば途中から食べ物の画像じゃなくなってますね。
じゃあもう4コマ漫画とかも貼っちゃおうかな〜♪
先程ご紹介したKATEのパウダーあったじゃないですか。
あの付属のパフが小さいのにすごくちゃんとしていてかなり理想的なんですよ。
と云う訳で、このように使います↓

①パフのリボンに指を入れて
②そのまま容器をひっくり返して
③3〜4回振ってパウダーをつけたら
④パフをフタの裏でくるくるしてなじませて

余分なパウダーを落としきってから、あとは今回の智恵子式のつけ方で!
わお、すっごく簡単ですね⭐︎
しかもこれ、つけ心地が軽くて乾燥感がない上、透明感のある今っぽいセミマット質感なのです。
ほら、このように↓

この綺麗な手、憶えておいてくださいね

ピンクの線より親指側だけにパウダーがついているのですが、肌色は変えずに質感はしっかり整っているのがおわかり戴けると思います。
この仕上がりなら、ファンデーションなしで日焼け止めの上につけても綺麗ですし、メイク感なく清潔感が出せるので殿方にもおすすめ出来ます。
そして智恵子式のつけ方なら、あなたのクリストファーネメスの黒のTシャツの首元も汚れないはずですので、是非やってみてください。

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この下にある「スキ♡」と云うやつを押すと当たりが出るかも知れません。当たりには、決しておすすめという訳ではないのですが、わたくしが気に入っている化粧品の商品名が書いてあるのです。それでわたくしは「当たり出た人いるかな~♪」と楽しい気持ちになれるので、押してみる事をおすすめしておきます。





わたくしのメイク技により、ご自分の力でご自分を美しく出来るときめきを感じて戴けますように♡応援宜しくお願いいたします。