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元鑑定師の有難迷惑な本音(基本の3)

自己流鑑定方法 #1

自己流鑑定のルール

『鑑定』をしていると、
多くの人が『メモ』を取ろうとする。
特に性格的に『マジメな人』が多いように思う。
「重要なことはメモして、忘れないようにする」
とても大事ではあると思う。
しかし、私の場合は、
『鑑定中のメモは厳禁』なのである。
メモを取ろうとする場合、
「メモは取らなくていいから」と言って、
メモは取らせない。
中には、「何で⁉️」と露骨に表情に出る人もいる。
「お金を払っているのはこっちなので、
私がしたいようにする」と言う人も、
たまにはいたりするのだが…。
正直言って、気持ちはわかる。
やはり、お金を使っているので、
重要なことは書き残しておきたいモノだ。
たくさんのことを聞きたいという人にとっては、
メモは必需であろう。
でも、ダメなものはダメなのだ。

「人は聞いていそうで、あまり聞いていない」
残念ではあるが、そういう人が多い。
特に、メモを取ろうとする人は…。
これが持論である。
メモを取ること自体がいけない訳ではない。
聞くことより、書くことに意識が向いてしまうこと。
これがバツなのである。
たいていの場合、
メモを取る人は、
「後でメモを見ればいいや」という意識が
どこかにあるモノだ。
そうなると、その場の会話より、
書くことに意識が向いてしまう。
聞くことより、書くことに集中してしまっては、
本末転倒である。
要するに、『何々しながら』という状態。
これだと、
『キチンと聞いて、理解する』
そういう状態ではないように思える。
本人は真剣に聞いているつもりなのだが、
『聞く』と『書く』を同時にやると、
魔が入ってしまうこともある。
その瞬間、大切なことが片耳から抜ける。
本人は自覚していないのだが、
そういうことがあったりする訳だ。

本音を言いうと、
「鑑定の内容は忘れても大丈夫」
だと思っている。
「真剣に聞いていたのだが、忘れてしまった…」
それはそれで良いのである。
何故か?
それは、『今の段階では必要としないモノ』だからだ。
必要なことならば、そうは忘れはしない。
人は忘れる生き物である。
精神衛生上、そういうシステムになっている。
重要なのは、忘れていた記憶が、
必要な時にパッとひらめくことなのだ。
これがとても大事なのである。
そういう大切で必要なことは、
『思い出すというより、落ちてくるモノ』
だと個人的には思っている。
そのためには、『集中して真剣に聞く』
これが重要となる。
面白いことに、
集中して耳でキチンと聞くと、
言葉というモノは体に入るのである。
その場合、その時は忘れてしまっていても、
必要に応じて、瞬間的にひらめいたりする。
「あっ、あの時、こう言われたっけ!」
そういうケースがままあるモノだ。
今すぐに必要という訳ではないので、
ついつい忘れてしまう訳で、
必要な時、大事な時に、
それに応じた記憶が落ちてくればいいのであって、
何でもかんでも覚えておく必要はない。
そもそも、頭であれこれ思い出そうとするのではなく、
一瞬ひらめき、直感が大事なのである。
「その直感は、すべて正しい」
と断言したいのだが…。

まとめ

自己流鑑定法のルール

『鑑定中のメモ書きは厳禁』
聞く時はキチンと真剣に聞く。
『何々しながら』だと、集中力が散漫になり、
あまり良い結果を生まない。
(同時進行は魔が生じやすい)
真剣に聞いた結果、
忘れてしまったモノは、
その時に必要ではない情報。
忘れてしまったことでも、
真剣に集中して聞くことによって、
必要で大事なモノは、
必要な時に必要に応じて、
ひらめくモノである。
もし、どうしても記録しておきたいのであれば、
鑑定後に、覚えていることを
紙にまとめて書き記せば良いこと。
学校や仕事ではメモを取ることも必要だと思うが、
鑑定などの場合、
魔が入ることが最も厄介なので、
なるべく、余計なことをしない方がベター。
『聞き時には聞く、書く時には書く』
そうすれば、心にスキができないものだと
個人的には思っている。
「料金分は、モレなく覚え、吸収する」
こんな感じだと、
変なトコロに力が入ってしまう訳で、
リラックスとは程遠い。
そもそも、その状態こそ、
すでに魔が入っているのである。
ここが大事なのだが…。

自己流鑑定のルール/鑑定中のメモは禁止

追記

極論だとは思うが、
「メモしたい」と自己主張してくる人の多くは、
『貧乏性』の人が多い気がする…。
要は、「損したくない」という気持ちが
そうさせるのであって、
裏を返せば、『強欲』という感じになりかねない。
「元はキッチリ取らねば」
そういう心理も働いているように思える。
そういう部分を含めて、
改善するために、
『メモ厳禁』にしている部分もある。
マジメ系の人は、
「大事なことはメモすること」と
学校や社会では教わる訳で、
それを素直に実行しているケースが多く、
こちらから「メモ厳禁」の旨を伝えると、
割と素直に従ってくれる。
こういう行動だけで、
事前に『質』がわかったりするモノである。
その道のプロは、
見ていないようで、よく見ている。
聞いていないようで、よく聞いている。
そういうモノだ。
ちなみに、達人は、
見なくてもわかるし、聞かなくてもわかる。
ご注意あれ。

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