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シリーズ・ワインブログ(26,June,2021)

 こんにちは、チーフKENです。今回はおなじみのワインブログです。今回ご紹介するワインは「シャプティエ コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ ルージュ シナルグ」です。


銘柄について

<値段>
 2371円(税込・Amazonにて)

<特徴>
 深い色合いのガネート色のワイン。十分に熟した黒系果実の香りで、味わいはスパイシーさがあり、甘草のニュアンスも感じられます。
 そして外見ですが、ボトルのラベルに点字が記されていることも特徴です。シャプティエ社は1996年から全てのワインラベルに点字を採用し、理由として視覚に障がいを持つ人々にも楽しんでもらうことを意図しているためです。


生産地 〜コート・デュ・ローヌ〜

コート・デュ・ローヌ

 フランス南東部、ローヌ河の両岸に広がる地域で、南北に長く多彩な気候と土壌のため、実に多種多様なワインが産出されている地域です。なかでも北部で造られている「コート・ロティ(焼けた斜面という意味)」や「エルミタージュ(隠れ家という意味)」などの赤ワインは、濃厚で凝縮感があり、ボルドーやブルゴーニュと比較されることもある素晴らしいものがあります。
 ローヌ地方の北部で造られる赤ワインはシラーから造られるものの、カベルネ・ソーヴィニョンをはじめとした多くの品種が「ル・カベルネ」などと男性名詞で呼ばれるのに対して、シラーは「ラ・シラー」と女性名詞で呼ばれる唯一のブドウ品種なのです。若いうちは舌に絡みつくような強い渋味がありますが、華麗で妖艶な香りを持ち、また熟成すると信じられないほどのエレガントさを発揮します。
 一方でローヌ地方の南部になるとワインのタイプは180度変わります。数多くの品種をブレンドして造る果実味主体のスタイルです。南部地区では冬から春にかけてミストラル(乾燥した強風)が吹くため、ブドウの木は盆栽のように低く仕立てられています。この乾燥した気候のおかげでブドウに病気が発生しにくく、ビオワインの生産者が多いのも南部地区の特徴です。赤と白のほか、ロゼワインやヴァン・ドゥー・ナチュレル(VDN:甘口の酒精強化ワインの一種)なども造られ、南フランスのワインと共通したものが多く見られます。


コート・デュ・ローヌの有名ワイン

シャトーヌフ

まず1つ目が「シャトーヌフ・デュ・パブ」です。個性ある13品種(黒ブドウ8種、白ブドウ5種)のブレンド技量が問われるワインで、価格はやや高めです。落ち着いた味わいが多いですが、ときに感動的な1本に遭遇することもあります。

<黒ブドウ8種>
・グルナッシュ
・シラー
・ムールヴェードル
・サンソー
・テレ・ノワール
・ミュスカルダン
・ヴァカレス
・クノワーズ

<白ブドウ5種>
・クレレット・ブランシュ
・ブールブーラン
・ルーサンヌ
・ピクプール
・ピカルダン


タヴェル

 2つ目は「タヴェル」です。高級ロゼワインの産地として知られる小さな地区です。直接圧搾法から造られる美しい色と気品ある果実味が特徴で、爽やかな味を持っています。稀に樽熟成のものがあります。


コート・ロティ

3つ目は「コート・ロティ」です。「焼けた丘」という意味を持つだけあって、日照量が多い急斜面にあり、シラーから力強くエレガントな長期熟成向きのワインを造ります。ボルドーにも並ぶ1本です。


今回飲んだ感想

 今回飲んだ銘柄は2019年に造られたものでかなり若かったです。味としては、刺激の強い辛口な味という印象でした。ただ口に含むと、ほんのりと、だけど確かなブドウの甘みが感じられました。言うなれば、表面は辛口でも根は優しい。そんな感じがしました。
 合う料理としては、牛肉や赤身はもちろん、ハヤシライス、そしてパスタにも合うと思いました。そのほかにもチーズや生ハムにも合うのではないかと思いました。

<参考文献>
『ワインの基礎知識 知りたいことが初歩から学べるハンドブック』若生ゆき絵(2020,新星出版社)



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