捨て活〜ミニマリストへの道〜⑨

ついに巨大タンスを処分出来た。
が、更に巨大タンスはまだ部屋の奥にそびえ立っている。

まだまだ、小さな一歩である。

無くなったタンスに入っていた物が
まだ床に置いてある状態で
残念な事に、アトリエは更に乱雑になってしまった。

本末転倒じゃん。

これからよ。

自分の左右の肩に乗った
天使と悪魔が言い合いを始める。

私は仕事柄、細々とした沢山のクラフト材料や画材、そして作品が部屋に溢れている。

これらを処分するのは
使い捨てするか、仕事を変えるしかない。

私のような仕事をしている人は
大抵同じ悩みを抱えているに違いない。

だからクラフト作家や、制作を生業にしている人はミニマリストにはなれないかもしれない。

ミニマリストとは

必要最低限の物だけを持つ者ということだから、必要最低限の材料、画材を残せば良いのだろうが…

ふむ。

必要最低限の基準がわからない。

材料、画材はともかく、
多くの作品…

作品

それは毎年、展覧会に出展するために創作し、発表し、
手元に戻って来た私の成果。

この言葉は使いたくないが

売れ残りである。

以前大きな絵を数枚描き、
部屋に置ききれないので、実家に送った事があった。

それに対して父が言った一言が
今も胸に刺さっている。

「売れる絵を描け」

売れる絵ってどんな絵?

未だに分からない。

分からないまま描き続け、
作り続けている。

そしてこの有様。

「仕事変えたら?」

これは悪魔の声?天使の声?

ミニマリストになるために
仕事をかえるか?

違う!

気持ち良く仕事をしたいから
ミニマリストになるのだ!

そうだ!

そこを見失ってはいけない。

私は今日も
大切な物だけを選別する。










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