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人生でいちばん大切なこと

先日、マッハ新書で購入した「人生でいちばん大切なこと」(中恵和さん)がすごく良かった。

「写真集・人生でいちばん大切なこと」
https://booth.pm/ja/items/1128657

20代の頃の著者が、出会った人に質問をする。その答えと答えた本人とを収めた写真集。

質問は3つ。
1、あなたにとって異性とはなんですか。
2、人生の中で異性から何を学びましたか。
3、人生でいちばん大切なことはなんですか。

「大切なこと」の問いの前に、「異性」のことを問う、この質問がとても面白くって、それをストレートに聞ける著者の人間性にまず惹かれます。

答えた人は20代の男女。きっと、異性全般をとらえて書いた人も、特定の誰かを思いながら書いた人もいるんだろうな。

ホワイトボードに書いた答えをオープンして、写真に収める。はにかんだ笑顔から、「えー」とか「マジでー」とか言いながら、それでも一生懸命考えて書いたであろう、その光景が伝わってくる。

この表情とそれぞれの答えも、とても素敵なんだけど、写真の合間に綴られるエピソードが深い。

「大切なものに、お金と書いた人がいなかったこと」「母親から、付き合った女の人が自分をイイ男にしてくれると言われたこと」「身震いするような答えに出会ったこと」「人の目を見ることが好きなこと」…そういう、ひとつひとつのエピソードに、著者の価値観が加わえられる。

それはきっと、エピソードを自分に取り込んで、咀嚼して、向き合って、綴られた言葉。

自分と向き合うというのは、時間もエネルギーもかかる。決まりきった答えもない。

人との差異のなかに、自分を見つけたり。(私は、差異こそが、自分という輪郭を浮かび上がらせる、他者との境界線だと思っている。)

自分になかった視点を発見したり。それから、誰かの言葉によって、自分が言葉にできなかったことが、言語化されたり。

まさに、私はいまの自分の状況を言語化してもらったように思う。

私は、今ここにいる「何も纏わない素の自分と向き合いたかった」のだな、って。

私がいま人生をかけてやっていることは、自分が自分でいるために、いろんなものを手放して、いろんな価値観と出会って、いろんな経験をして「自分と向き合う」ということなんだなと。

ちなみにひとつだけ、あえて言いたいことがあるとすると…。こんなに良い内容なのに100円で販売していること。1000円で売っても良い気がする。というか、「全然売れない」とご本人は話していたけど、むしろ100円だから売れないのではないかと思うくらい。だって、価値あるものを買うために100円ショップには行かないじゃない?

価格のせいで埋もれたらもったいないので、ブログで感想を書いてみました。
(※1月27日追記:協力してくれた多くの方へ敬意を表して、価格を見直したとのこと。1000円となりました。本当にそのくらい価値があると思います。気になった方はぜひ!)

自分ってなんだろう、生きるってなんだろう、と思っている人には、ぜひ読んでもらいたいなぁって思います。

#マッハ新書 #なかえもん #中恵和 #人生でいちばん大切なこと #自分と向き合う #生きる意味 #人生の意味 #自分とは


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