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「相手を批判したい言葉」から、自分のなかの隠された本音を知る方法

感情を揺さぶられて、相手にどうしてもダメ出しをしたくなるときってあるでしょうか。

そういうときは、自分の内がわにある葛藤に気づくチャンスです。

感情にまかせたままの言葉を相手に言うまえに、自分を探求する時間をもつといいですよ。

この自己探求の入り口になるのは、”相手に対して言いたい言葉”

まずは批判的に決めつけて言いきってしまうのが、わかりやすくするコツです。

批判を相手に伝えるわけではありません。いったん言いきった言葉から、自分がなぜそこにこだわるのか、を探っていくんです。

決めつけて言いきった批判の例を3つ書いてみます。

①「おまえは仕事をちゃんとやっていない。なまけるな。」

②「あの人はいつも自分のしたいようにしている、自分勝手だ。」

③「いつまでもクヨクヨするな、弱虫め」

こういう批判がでてくる場合、たいてい、自分の中に、自分自身が認めていない想いや欲求があります。

葛藤をつくりだしている2つの側面にまず気づくこと。

自分は、一方の自分の側面は ”良い” と認めているのですが、もう一方の自分の側面を ”悪い” と決めつけて否定して隠しているんですね。

否定している側面から人は目をそらしたいので、たいていはこれが自分の中にあることにすら気づいてはいません。

さっき例文として書きだした批判は、否定されて、気づいてもらえずに苦しんでいる、自分の本音をみつけるヒントになります。

この批判は、自分が隠している本音に向けられた言葉だと、とらえてみてください。

“良い”自分は認めるが、“悪い”自分は否定する、内がわの葛藤が浮かびあがります。

“良い”自分 VS “悪い”自分

葛藤は例えば、こういうもの。黒文字の部分が、見つけてほしがっている本音の例です。

①仕事をやすまず真面目な自分 VS 「疲れたなぁ休みたいなぁという欲求」

②愛想がよくて好かれる自分 VS 「嫌なときには嫌だといって断りたい欲求」

③前向きですぐに行動する自分 VS 「落ちこんで助けをもとめたい欲求」


自分のうちにこういう葛藤があると、よけいなエネルギーを消耗します。本当にやりたいことに建設的なエネルギーを使うことができなくなります。

葛藤をなくすためには、あるがままの人間の姿を受けいれること。

あるがままの人間の姿とは、こういうものではないでしょうか。

①集中して仕事に打ちこめるときもあれば、ゆったり休んで気晴らしが必要なときもある。

②まわりの人に気を配るよゆうがあるときもあれば、疲れて不機嫌になるときもある。

③元気いっぱいですぐに立ちなおれるときもあれば、気力が湧かず落ちこみ助けを求めたいときもある。

そういうさまざまな面があるのが自然です。

けれど、「こうあるべき」という考えに固くとらわれてしまうと、そういう自然な姿すらゆるせなくなります。そして見ないように押しころしてしてしまう。

でも、あるがままの姿を認めた方が、生き物としての本来の生命力を発揮できます。

この ”弱い、ダメだ” と決めつけてしまいがちな部分をちゃんと受けとめた方が、むしろ生きのびる強さをもてます。

だから、どんな自分でもあるがままに認める習慣をおすすめしたいんです。


ちなみに、子どものころ、無力さや怖れを感じながらも生き抜くために、こういう葛藤は生まれています。
強くならざるをえなかったんです。

だから、これまでがんばって生きてきたんだなぁ、と。自分を労ってあげたいですね。

葛藤があるのを責めるとか、まちがっていたと言いたいのではありません。

むしろ、「そうまでして歯をくいしばってがんばってきたんですね」と、気持ちによりそい労いたいです。(わたし自身にも以前は強い葛藤がありました)

ただ、これからの人生をよりイキイキと生きるために、いま、あるがままの自分を認める習慣を身につけるといいですよね、というお話です。

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