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詩  忘却

いつかは忘れ去られる
誰もがそう
なのに
しがみついて
ここにとどまりたいと願う

あの空の中心に
隠れる場所があったなら
しがみついたその手を離して
飛んでいけるのに

踏みしめた足跡が
薄くなっていく

夕日に焼けた足跡が
朝露に濡れて
跡形もなく消えていく

人は

忘れられていく
そんな生き物だ

いろいろな願いを込めてでも
いつか
忘れ去られる

悲しい生き物だ



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