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【ライブ】林以樂(リン・イーラー)来日公演@曳舟文化センター

1月11日、林以樂(リン・イーラー)来日公演@曳舟文化センターに行ってきた。
ライブは3部構成で、1部がソロ弾き語り、2部が日本のバンド図書館のライブ。3部はバンドセットで、図書館のメンバーを中心とした6人編成のバンドが演奏をした。

この第3部が出色で、魏如萱 waa wei の曲で作曲者にクレジットされている『奶奶』、2021年のGIMA(金音創作獎)で最佳另類流行歌曲獎(最優秀インディーポップソング賞)を受賞した『沙漠玫瑰與駱駝』、彼女のバンド雀斑樂團 Freckles の『不標準情人』という流れはもう最高だった。

『奶奶』はwaa weiのお婆さんについての歌だが、MVがとても良いので紹介しておく。

主演は「台湾国民のお婆さん」と言われている(かどうかは知らないが)ベテラン陳淑芳が出演している。waa weiは扇子を使った踊りの指導者としてちょっとだけ出てくる。

『沙漠玫瑰與駱駝』は、個人的2021年再生回数No.1の大好きな曲だったので、GIMAで賞を取ったのは嬉しい出来事だった。

このMVも芝居仕立てになっている力作だ。林以樂本人は出てこない。

そして雀斑樂團 Freckles の『不標準情人』!

音源とMVではラッパー / シンガーのLeo王 がフィーチャーされている。

今回の来日公演は彼女のキャリアを総括するセトリでおこなわれるという噂があったので期待していたが、バンドセットで聴けたのはラッキーだった。私が林以樂を知ったのは雀斑樂團 Frecklesが最初だったし、このバンドには本当に良い曲が多くて、もちろんバンドでまた活動してくれるのも良いが、ソロでももっとやってほしい。
そんな思い入れの強い曲が続いたから、興奮度幸福度は最高潮に達した。

彼女のソングライティングが良いのは言わずもがなだが、何と言ってもあの声は唯一無二の素晴らしさで、彼女が訳詞と歌唱を担当して2020年にリリースされた、大瀧詠一の『夢で逢えたら』カバーなども、吉田美奈子バージョンとは全然違うキュートさに溢れていた。

各部30~40分でやや短く物足りなさはあったが、良いライブだった。
2023年ライブ始め。コロナウィルスの波は相変わらずザブザブと打ち寄せているが、リアルでライブが楽しめる状況が続いて欲しい。

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