抱かれたい確認
2016年2月2日
昔の職場の話
物凄い強面の、オラオラ系のピリピリムードな人が上司だった事務系オフィスワーカースタッフをしてた頃、その上司が何のビジネス書で得た知識なのか、滅多に人を褒めたりしないのに急に褒め出した事があった。
しかしやっぱり慣れというものはあって、褒めるポイントやタイミングがズレズレで、皆「いや…ハハハ。あ、ありがとうございます」って変な空気に。
人生における最も貴重なリソースは時間であり、特にビジネスマンの朝は時間が無い。そんなある日の朝、私にお鉢が回ってきたもんで。上司曰く「いや〜お前は最初全然使えないヤツかと思ってたけど、もうすっかり一人前だな。大したもんだ助かるよ。今じゃ…」とか言い出して、(褒めてる中身ゼロ‼︎)という思いはおくびにも出さず、まぁでも急いでるしまともに対峙しても違うなと思って、
「どうしたんですか○○さん、急に私なんか褒めたりして。ま、まさか…
…私に抱かれたいんですか?」
と返し、オラオラ系上司の「は?」って真ん丸目玉の顔をやり過ごし、そそくさと打合せ予定の会議室へ向かった。
その後職場は苦笑に包まれつつ変に印象的だったらしく、男同士で「今のってもしかして…オレに抱かれたいのか?」という、ビジネス書からかけ離れたサイテーなトークルールが数週間敷かれてしまったのだった。
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